第一話「ゲームの世界」
僕らはゲーム実況者だ。
ゲーム実況者とはなにか。それはゲームを楽しみながらどんなものなのか視聴者にも楽しませながら見せるという人。
そして、僕らは今日もゲーム実況をする。
今日はこはくんの持ってきたゲームをみんなですることになった。これは6人以上ができるゲームで、選択肢無しのほぼなんでもできる内容だった。おもしろそうなので6人ですることになった。
「楽しみだね!」
この人はみんととん。おしゃべり系ゲーム実況者。
「この日のために仕事頑張ってきた…!」
この人は木つつき。飲酒系ゲーム実況者。
「いやぁ、呼んでもらえて嬉しい限り!」
この人はいぬいぬ。わんわん系ゲーム実況者。
「でもよく見つけたね、そんなおもしろそうなゲーム。」
この人は飛鳥。踊る系ゲーム実況者。
「まぁねぇ、俺にかかればこんなもんよ!」
この人はこはく。ボイス系ゲーム実況者。
「バカいってないでやろうぜ~。」
そして僕がたっくん。じしょう系ゲーム実況者。
「そうだな、やるか!」
みんながゲームを開くと、謎の光が体を包み込んだ、みんなの声も聞こえなくなり、意識も…遠退いていった。
…どれくらいたっただろうか、何か話しかけられてる声がする。夢?…夢にしては内容が多いような気がする。ゆっくり目を開けるとそこには少女がいた。
「あ、よかった。目を覚ました!」
…見たことない女の子。ショートカットで可愛らしい。
「…お、起きたか。」
隣を見ると飛鳥やこはく、みんながいた。
「どうやら、ゲームの世界にきたっぽいね。」
とこはくが言う。
「んー、確かに見たことないしね、ここらへん。」
みんととんが部屋を見渡す。
「てことは、魔王を倒さなきゃいけないってことなのかな。」
木つつきが体を探る。するとヴォンという音がして、ステータス画面が出てくる。
「やっぱりゲームの世界か。」
僕もステータス画面を出すと情報が出てきていた。
木つつき
能力、???
攻撃型
耐性、光
弱点、電気
こはくん
能力、???
攻撃型
耐性、即死
弱点、氷
いぬいぬ
能力、???
攻撃型
耐性、強風
弱点、毒
みんととん
能力、???
防御型
耐性、爆音
弱点、氷
飛鳥
能力、???
バランス型
耐性、火
弱点、光
たっくん
能力、???
攻撃型
耐性、熱湯
弱点、
という表記になっていた。
「ねぇ。」
少女が話しかける。
「あなたたちはどこから来たの?急に家の前で倒れてて保護したけど、悪い人たちじゃないよね?」
不安そうな顔で見つめる。
「大丈夫だよ、ありがとうね、助けてくれて。」
みんととんが頭を撫でて言うと少女は言った。
「悪い人ではないみたいだから、街を案内するよ?私、美愛って言うの、よろしくね。」
そう言われてとりあえず街に出ることにした。