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転生する事にした

「それで、なんで君をここに呼んだのかは…」


「呼んだのかは?」


「ただ単に君が私の誕生日に一番最初に死んでしまった人間だからだよ♡あ、一応言っておくけど、君が死ぬように調整とかした訳じゃなくて、偶然君が最初に死んでしまったんだよ♡」


…?

「……それだけ?」


「うん、それだけだよ♡」


…えーっと、つまり俺はこの女神様の誕生日に真っ先に死んだと、そういうわけですか、そうですか…

「いや、それだけかよ!何かしら俺にやって欲しいことがあってここに呼んだわけじゃないのかよ!なんだよ誕生日に一番最初に死んだからって!しかも女神様に誕生日とかあるのかよ!」


「あはは!君って面白いね!♡今まで転生させてきた中で1番面白い反応だよ!♡」


たっぷり数分後…


「で?俺を呼んだ理由は分かったんですけど、何をすればいいんですか?」


まぁ、さっきまでタメ口だったけど、流石に女神様には敬語を使った方がいいかなっと思い、使ってみたが、


「敬語はいいよ♡、それで、何をして欲しいかだけど、君には私が最も信仰されている世界に転生してほしいんだよ♡」


「なんか、テンプレって感じだな。」


まぁ、俺は異世界転生ものの小説が大好きで、(異世界に行ってみたい!)と思ったことが何回もあった。そして、そのチャンスが今、目の前にある。俺の返事はもちろん…


「転生します!」


「って言うと思ったよ♡それじゃ、転生先の世界の説明をするね♡」


めっちゃワクワクしてきた。実は俺には親がいない。母親は俺が生まれたのと同時に死んでしまい、父親は俺が高校に入ってすぐに癌で死んでしまった。まぁ、父親はエリート企業に勤めていたから、遺してくれたお金は結構あったので、そのお金で生計を立てて、生活できていた。俺もアルバイトしてたしね。だから、大して思い残した事はない。ぶっちゃけ、高校卒業してからどうするか途方に暮れていたくらいだ。だから、この話は有難かった。


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