3章『緑の練成術師、神になる』pert3
3章『緑の練成術師、神になる』pert3
造「君達は昔、私以外の神の名を聞いたことがあるだろ?知らないってことは無いはずだ。君らはいったい、いつから来たんだ?
あれは晴れの日、時を駆けたとき。ほらほら、その者の名は?その人に会いに行こう。この異変について分かるかもしれない。」
チュナ「じゃあほら、早くしないと夜になるよ~」
我が家から山へ二個目の谷に彼の屋敷がある。その門に葉っぱを巻いたような長いスカート、薄い天人の羽衣のような物を巻いた、女の人が居る。
「あら?貴方様は、潮上氏ですね。昨日変事様に聞きました。私達、間命家は先代を神兎、人美。え~っと、真魂、時子、そして、この空姫(くうき、又は、そらひめ)が代々、命について説いた家系でした。しかし、もう終わりですね・・・私で。」
造「あの、貴方はどうしてここに?」
空姫「ちょっと隣人と会話がしたかっただけです。そういえば貴方もこの辺で?」
造「一山向こうですけど。」
チュナの疑問。
「あの~主人は?」
空姫「呼び鈴を鳴らしたのでそろそろ・・・」
キィー
変事「おや、君達だったかい。あれ、チュナさんも。」
チュナ「お邪魔するよ~変事きゅん。」
変事「あ、はいはい。どうぞ。」
あ! またとんだ・・・はぁ・・・
変事「・・・うーん結局、私でも分かりませんね~」
造「ありがとうございました。」
変事「気にしなくて良いよ。そうそう、うわさで聞いたんだけど、外ではずっと夕方らしいね。旅に出た友達が言ってたんだ。」
造「それでなぜとぶんです?」
変事「此処では普通にちゃんと夜と昼が来ます。しかし、外は夕方だけ。私達は外から来たんだろ。つまり、此処と時間の流れが違うって事だ。外に出れば分かるさ。じゃ、次の夕方、村の駅で会おう。私も行きたいと思ってたんだ。」
続く・・・