アキト
誤字、脱字が多いかもしれませんが、良ければご覧ください。
少年は一人だった。親もおらず、物心ついたときには、一人で小さな家で暮らしていた。金銭のなどは少年が通う学園が終わった後の牛乳配達のアルバイトで工面し、その日暮らしをしていた。
彼の名はアキト。性はない。ただのアキト。年齢は10歳。性格は少々、生意気で口は悪いが、相手を思いやり、努力も怠らない優しい少年だった。しかし、才能に貧しく、剣技、魔法、双方に劣っており、彼の住む国では能無しのアキトと嫌な意味で有名だった。
アキトが住むのは世界でも最も強大な5つの国のうちの一つアルバーン王国。国に属する騎士は優秀な者も多く、国が運営する学園は優秀な者を多く輩出し、魔法の文明も高く発展している。
しかし後にアキトが全てを覆すことになるとはこの時は誰一人想像していないだろう・・・
ある日の朝
チリリリリン!
目覚ましの音が勢いよく響いた。まぶたを擦りながら、アキトはベッドの上から重い体を起こす。
「ふあ~あ 朝かぁ」
間の抜けた声を出して、ベッドから降り、顔を洗うため、洗面所に向かう。洗面所のまで向かうと水で顔を洗い、タオルで拭く。洗面所の鏡にはアキトのショートヘアーの黒い髪と紅色の瞳が写っている、しかし、その表情はあまり良いとは言えるものではない。何故なら今日は剣術と魔法の実技試験があるためである。
「実技試験かぁ~ 俺って何でこんなに剣術も魔法もできねぇんだろ・・・」
10歳という幼い年齢ながらも自分の能無しっぷりにはさすがに嫌になる。アルバーン王国では優秀な人材を育てるために幼い頃から剣術や魔法を学ぶのである。そして定期的に実技試験が行われ、頭角を現すものは既に数名おり、他の者たちはこれからに期待というのが通常だが、アキトの場合、魔法の適正は一切無し、剣術も平均的な者達に比べれば遥に劣っており、実際に剣術の実技試験は国外の小さな森にいる弱い魔物を三体倒せて平均的であり、優秀なものは短時間で七体倒せるものもいる。しかしアキトはその弱い魔物より弱い魔物一体倒すのがやっとである。それは憂鬱にもなるというものである。
「まあ悩んでもしかたねぇ!やれるだけやってみるか!」
そういって自分を奮い立たせ、食パンだけの軽い朝食を済ませ、学園に向かう身支度をし、家の扉を開ける。
「行ってきまーす!」
誰もいない家にアキトの声が響いた後、扉の閉める音が聞こえた。
学園の入り口の門までやってきたアキトは改めて自身が通う学園を見つめる。
(相変わらず無駄にでかいよな・・・この学園)
アキトはふとそんなことを思っていた。
通称<学園>と呼ばれるこの学園の名はアルバーン国立学園。ここは多くの騎士や魔導士を育成する場所であり、クラスは全部で5つあり、1から5組まであり、成績が良い者ほど数字が少ないクラスに入れる。学ぶ期間は5歳から18歳まであり、それ以上は実践や修練で腕を磨き、成長を促すことが望ましいとされる。様するに基礎を学んだら、後は実践のみ!というのがアルバーンでの常識である。
アキトが門を通ろうとすると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「お~い、アキト~」
しまりがないという表現がしっくりきそうなゆるい声が聞こえた。
「おはよう~ いい朝だね~」」
呑気にそうに喋りかけてきたこの少年の名はゲイル・クランツ。アキトと同じ5組中最下位の5組のクラスメイトである。小太りの体系に坊主頭の髪型、開いてるのか、閉じているのか分からない瞳といった、いかにもパッとしない外見の少年である。基本はのんびりだが、いざというときに勇気を出せない、不甲斐ない面もあり、実際アキトが他のクラスの生徒などからバカにされても、庇ったりはせずに気づかない振りをしているためアキトに内心(情けないやつ)などと思われており、友達とはまた違う存在である。(本人がどう思ってるかは不明だが)
「なんだよゲイル」
ぶすっとした態度で言うもゲイルは特に気にした様子もなく、しゃべり掛けてきた。
「朝からイライラしたら損だよ?」
「別にイライラなんかしてねぇよ」
「本当に~?」
ニコニコと呑気にそんなことを言うゲイルにアキトは心底(平和なやつ・・・)と思った。
「早く教室に行こう?」
「おう」
呑気な声に促されて、アキトは教室に向かうのであった。
続きはできたら今日中に投稿します。