第02話 えっ?俺ってもしかして死んでない
「ポツン、ポツン」
肌にわずかながらに水が垂れてくる音を感じる
あーそっか俺死んじゃったんだっけ
そういってる間にもかなりの感覚を取り戻してきた。
なるほど大体わかってきた。多分ここは死後の世界なんだな
それにしても生前と同じ感覚がする天国ってこんな感じだったんだ
と天国の感触をかみしめていると、いきなり鼓膜を破壊することだけが目的のような大声が空間に響いた
「ごきげんようゲーマーの諸君」
あきらかに天国にあるものとは思えないものが空から降ってきた。
あっおれ間違えてたわ。天国じゃなくって地獄ね。
なんか俺悪いことしたかな?
「君の考えていることを教えてあげようか?」
「いやいらん。っていうか俺の考えてることのぞこうとすんな。まじキモイ」
「最近の若者は言葉遣いが荒いと聞いていたがここまでとは」
「でここは地獄なんだろ。俺に何をしてくれるんだ」
その男?は胸をはりこう答えた
「ん?勘違いしているようだが、ここは天国でも地獄でもないぞ」
俺はさっき死んだはずだがあれは勘違いということか?だとしてもここのことはどう説明するんだ。まったくもって意味が分からない
「じゃあここはどこなんだ?」
「え?ここは紛れもない現実だよ」
「ってことはお前もしかして誘拐犯だったりする?まじキモイ」
「うっ、それ以上は言わないでくれわたしの豆腐メンタルが壊されるのがそんなに楽しいか?」
「いやきもいおっさんを傷つける趣味はあいにく持ち合わせてないから」
さっきから全く真意が見えない
「それでおっさん単刀直入に聞くけど、ここはどこで何の目的で俺をここに誘拐したのか聞かせてくれるか?」
「まず最初にこれは誘拐ではない、でここは永久不滅の洞窟だから脱出はできないから脱出しようと思っても無駄だよ」
「いやそれを誘拐っていうんだよ、おじさん。新しいことを一つ覚えられたね。すごいでちゅね」
「最後まで話を聞け!ここに連れてきた目的はゲームの誘いだ」
「ゲーム?なんのゲームだ?あいにくおじさんとゲームなんてやりたくないんだけど。まあマリ〇カート一レースぐらいなら付き合ってあげるけど」
「ちがーーーう!そうじゃない私が言っているゲームというのはもっとスケールが大きいものだ」
「どういうやつ?エロゲーとかいったらマジ殺すから」
「あーエロゲーはやりた・・・」
「やっぱ殺す」
「あー話を聞いてくれ」
「エロゲーをやりたいのはやまやまだけど今回は魔法をつかった国単位のゲームだよ」
こいつの顔がちょっとまじめになった。多分うそをついてるわけではないだろう。
「おっさん普通に考えてこの世界には魔法なんて非科学的なものはなんだよ」
「それは君の世界だけの話だろう。この時間にも数千いや数万の世界線が存在してるんだよ。
君が存在しているのは一つの世界線だったんだよ。」
こいつは何を言っているのだろう世界線なんてSFの世界だけじゃなかったのかよ
「にわかに信じがたい話だな」
「じゃあこれならどうだ」
「attack normal flame」
そうその男が詠唱すると
男の手から炎の球が出てきた
「うっ嘘だろ」
「それはまだ初級魔法だ。そんなの誰でもできる。」
その男は立ち上がりこう言った
「私はゲームマスター。世界線を統べる者。」
そう言うと手にはいつのまにかルール用紙が握られていた
ルール
主催者勝利条件 挑戦者の降参または挑戦者側の国の首都陥落
挑戦者勝利条件 主催者の死亡または降参並びに主催者側の国の首都陥落
制限時間一年
今よりゲームを開催する
そうしてまた目の前が暗くなった