第16話 いやー茜さんとげとげだけどめっちゃ役に立ちますわ
ロキスリア王国のことを詳しく調べるためにまずは図書館に行こう
と思ったのだが、その前に茜に呼び止められてしまった
「氷霧君どこに行くの?」
「いやーロキスリアの事もっと調べなきゃなーと思って」
「あなた馬鹿ね。そんなんでよく私よりも地位が上になれたわね」
茜のいつものつらい精神攻撃に耐えながら、わずかながらに反論する
「じゃあほかにどうすればいいんだ?」
いやーほんと僕の頭ってどうしてこんなに悪いんだろう。ほんと茜がいっそ国王になるべきじゃなかったのかな?今かわれるんだったら今すぐにでも変わってあげるよ。
「あなたそれ以外何にも思いつかなかったの?図書館に敵国の情報なんておいてるわけないでしょ。もしそんなのが置いてるとしたらどんなに情報漏洩が多い国なのよ」
たしかにそうだった。やっぱ下手なことをするべきではないね。今度から万能な茜さんに聞いてから行動をおこそう、そう心に決めたのだった
「え?じゃあどうするのが一番よかったの?」
「まあ潜伏調査が一番でしょうね」
「え?潜伏調査?こわーい。俺死んだら生き返れねーんだわ。それ何個命要しとけばいい」
「一個で構わないわ。緊急時になったら氷霧君盾に使うから安心して」
「いやそれ俺死ぬ前提?やめて俺いきたい」
「まあそれはジョークだとしても、潜伏調査の件は本当だわ」
「で潜伏調査って目的は何?いやまあ情報を得るためとかじゃなくって具体的に」
「相手の弱みになる情報を奪うってこと」
「それ死ぬやつじゃん。俺茜さんの盾になるやつじゃん」
「いやそれなりには準備していくつもりだわ。あとここは政治体制とかは中世ヨーロッパだけど、技術的には今の現代を軽く超えてるわ」
「たしかに。そうだな」
「つまり、すべてロボットで管理してると思うの。まあつまり人があんま配備されてないってこと」
「あーたしかに。現代でも作業のロボット化が問題になったりしてたからなー」
「だからあなたの魔力をもってすれば、機械ぐらいへっちゃらだと思って」
「俺の魔法に頼りっぱなし?」
「いやでも私ができることはやったわ」
そうやって目の前に出されたのは、その情報が隠されている場所の地図と警備の配置図だった
「茜それどうやって手に入れたんだ」
「いったでしょ。私の得意なことは情報分析だって。まあタミエルにちょっと手伝ってもらったけどね」
いやこれならいけそうな気がした。言葉には怖くて出せないけどありがとう茜!
「よしじゃあ明日になったら、そこに侵入するぞ」
「でも国境とそこの施設の周りには瞬間移動防止の結界が張られてるからそれも頭に入れといて」
「おう。わかった」
そして俺たちの物語は次のステージへと足を踏み入れるのだった。
今回も読んでくださってありがとうございました。最初に謝罪をしておきます。「明日には出します」とほざいていたピンさん氏。その約束を破り投稿日が遅れました。筆者は猛省中なので許してやってください。あと言い訳をするならばサークルの仕事があったんです。締め切りを守ろうとするとこっちがおろそかになってしまい。挙句の果てにはこっちの仕事を遅らせるということになってしまいました。これはあくまで言い訳、屁理屈なので、聞き流してもらって構いません。最後に本当にすいませんでした。