第10話 人間ってたまにはガチギレするよね。でもそのうらには結構深刻なわけがあったりするんだよ
「茜ー、ちょっと国民の様子を一緒に見に行かないか?」
「なんで氷霧君と行かないとならないのかしら」
「いやーそんなこと言わず。俺の気づかないところまで気づいたりできるだろ」
「まあそうではあるけれど」
「じゃあよろしく」
「あっちょっと氷霧君まって」
そうして下町に降りてみると、みんなゲームで例えるならば目のハイライトが消えているみたいな感じだ。
「そういえばこれってさーどういう術式だと思う」
「どういう意味?」
「つまり国民の意識を消すという魔法は一回発動したらおしまいなのか、それとも継続的に魔法を与え続けてるのかどっちかってこと」
「うーん実現的なのは一回発動しておしまいってパターンね。どちらにしろ莫大な魔六の持ち主には間違いはないと思うけれど」
あんま内戦はしたくないんだけどなー
「じゃあ魔力の流れが感じられない人が犯人ってことじゃない?」
「まあやってみる価値はありそうね」
そうして俺は天使に教えてもらった、魔力を感じる魔法を展開する
「used super search:magic」
そうすると貴族だけ魔力が感じられなかった。
「多分敵の正体がわかった気がする」
「本当に?」
「あー犯人は多分貴族全員だ」
あんま犠牲は払いたくなかったんだけどしょうがないっか
「used high tag」
これで特定の人にタグをつけられた。
「used high tereportation:tag」
そしてそれ全体を瞬間移動
「あーばれちゃった」
一人の貴族がそういった
「やっぱお前らが裏で手を引いてたのか」
「あたりまえじゃん、俺らの地位が怪しくなることなんて絶対させない。平民は平民らしくやってればいいんだよ」
「あー胸糞わりーなー」
俺は多分人生で初めて本気できれたかもしれない。そう思うほど感情に任せきって戦闘態勢に入っていた
「used super enhancement」
強化魔法を展開し拳を硬くし魔法を使う暇も与えずその貴族を殴り続けた。殴らないとなんか傷づけている感覚がしなくてそれ以外の方法が思いつかなかった。ほかの貴族も幸弥の殴っているすがたに恐れおののきその場を動くことすらできなかった。
なんでこんなにきれてしまったのだろう。
多分あのせいだな
今回も読んでくださってありがとうございます。今回はとても中途半端なところで終わったなーというう自覚があるんですが、まあじらすという意味でも明日に回そうと思います。まあじらせる相手がいるかどうか心配ですけどね。まあそれで次回は幸弥の過去に触れるつもりです。もしこの小説を楽しんでくれている人がいるのならばお楽しみに。