ロスト アウト スピード
その頃響介は吸血鬼教師と戦っていた。『ドォン ドォン ドォン』響介は銃弾を放った、しかし相手の高速移動の前ではいくら魔弾だとしても当たらなゃ意味がない。高速移動で響介に近づき腹に蹴りを喰らわせた。『どうした人間?さっきの威勢はどうしたぁ!?』状況は響介に不利だと思うがそれは違う、
「能力を使ってない」だけである。『まだまだ、本番はこれからさ』そう言うと響介は左手を前に出した。そこには響介の中に流れている悪魔の血の
「力」を封印している円状のタトゥーがあった。 『段階型術式封印機第三号ズヴェルト、解放開始』 左手の円状のタトゥーの二番目の輪が元の位置から180度時計回りした。『それをするとどうにかなるのかぁ?人間っ!!』吸血鬼教師はまた高速移動して響介の前に現れた、今度はナイフを出して腹に突き刺した、しかしそこには響介はいなかった。『何っ!?』次の瞬間、響介の声が後ろした。『こうなるのさヴァンパイヤ』後ろを振り向くがそこにもいない。『どこを見ている俺はここだぞ?』気が付けば目の前に
「現れた」そう、現れたのである。『なっ何故だっ!!何故人間が俺のスピードに追いつけるんだ!?』『追いつける?違う』また消えた、と思ったら目の前に現れた、吸血鬼教師はぞっとした。『追い付いてるんじゃない、上回ってるんだっ!』すかさず響介は腹部に銃弾を放った。『ぐがっ!!』撃たれた吸血鬼教師は後ろにさがった。『暗闇より生まれし罪人には死の罰をっ!』『ドォン』響介は心臓に狙いを定め銃弾を撃ち込んだ『くたばれっ!』銃弾は心臓を貫き、そこには大きな穴が空き、吸血鬼教師は霧の様に消滅した。吸血鬼教師が消えると残りのゾンビも砂の様に崩れて行った。『ズヴェルト解放終了』そう言うと左手のタトゥーの二番目の輪が反時計回りして元に戻った。そして響介と真介は優子と楓のところに行った。
『はあっはあっはあっ』かなり疲れていた、響介はそ〜っと倒れてる優子の首にロザリオをかけた。『はあっはあっ今のなんですかっ!?なんか体中に力が湧いて、楓を守りたいって思ったら体が勝手に動いてそこから記憶が無くて、気付いたらこんな風になっていて、これが吸血鬼ですか?』『そうだよ、立てるかい?』倒れてる優子に響介は手を差し延べた。『はっはい。そう言えば真介さんは?』優子は手を借りて立ち上がりながら真介の事を聞いた。『あいつは君の友達のところにいるよ』『まさか楓も吸血鬼に!?』『違うって、今までの事を説明してんだよ、君の事も』少し不安だった。もし自分が吸血鬼だと知ったら楓は自分の事を忌み嫌うだろうと思うと。優子達の元に真介と楓が来た。『優子ーっ!大丈夫だった!?怪我ない!?心配したよ〜!!』以外な反応だった。忌み嫌うどころか自分の事を泣きながら心配をしてくれた。『でっでもあたし吸血鬼だよ?』『そんなの関係ないよぉ〜!あたし達友達でしょ?』その言葉を聞いて優子も泣きだした。 数分後、地元の警察が駆け付けてきた。警察には学校の教師が学生を次々と殺害して逃げる途中響介達に助けられたと言う本当の様な嘘をついた。『で、これからどうする気なの、学校こんなことになって』響介は優子達にこれからどうするかを聞いた。『あたしは日本に帰ります。優子は?』楓は日本に帰国することにした。『あたしは・・・二人について行きますっ!』『『は?』』 あまりにも以外な答えだった。『駄目だって!これからだってあんな化け物と戦うんだぞ!?』真介は反対した、響介は、『いいんじゃん、この娘が決めた事だし』むしろ賛成であった。『お前なぁ〜』『大丈夫ですっ!あたし、吸血鬼ですからっ!』笑顔で優子は言った。楓は優子に近づき会話をした。『優子、気をつけてね』『うん。楓もね』『うん、じゃあね』楓はそう言うと警察に保護されてた。『さて、俺達も戻るか、優子ちゃんも行くよ』『はいっ』『戻ったらなんか作ってくれ、腹減った』響介の言葉に優子は反応した。『じゃあ、あたし作ります。料理得意なんで!』『じゃあ今日は優子ちゃんの歓迎パーティーだぁ!』三人はキャンピングカーに戻った、これから続く旅の為の休憩と取る為に、三人の旅の為に。