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バッド モーニングボイス

『うわぁぁぁって、なんだ夢か、ふうぅ〜って誰ぇぇぇ!?』目を覚ますと自分と同じベッドに知らない男が素っ裸で寝ていた。『いやぁぁぁ!!』素っ裸で寝ていた男、響介はその大きな叫び声で起きた、とても不機嫌にそうな顔して優子を見た。『おはよ』その口から出た言葉は朝の基本中の基本の言葉だった。 『お おはようごさいます』優子は返事をした、響介はベッドから出てシャツとズボンに着替えてキッチンでコーヒーを二ついれた、一つは自分に、もう一つは優子に渡した。『あ あの昨日の夜、何があったんですかね?夜の事全然覚えてなくて、あはははは』優子は苦笑いしながら昨日の夜の事を響介に聞いてみた。『教えて欲しい?』響介はコーヒーを飲みながら言った。『はっはい』優子は申し訳なさそうな顔をして返事をした。(たぶんお酒を飲んでこの人にからんでそんでもって今にいたったんだろうな〜)よくある話しであるがこれから話す事は滅多にない話、いや、絶対にない話である。『昨日の夜は吸血鬼を追ってあの郊外にいて奴を追い詰めたのはよかったけどあの野郎お前を盾にして俺の銃弾を当てさせやがった、その間に野郎は逃げ去ってそんでもって死にそうになっていたお前が生きたいって言うからそこに居る奴に噛んでもらって一旦ここに戻って少し治療してやってベッドに寝かした、それで今にいたったわけ、分かった?』『は?』優子の頭の中は混乱していた、だが次の瞬間全て思い出した(そっそうだ、あの夜、友達と別れて帰っている途中、音がしたんだ そして気が付いたら胸に穴が開いていた!ん?でもちょっと待って)頭の中に一つ、いや二つ疑問があった。『なんで私生きてるの!!胸に穴が開いたのに、それに吸血鬼って何???』そこに真介が来た。『やっぱり混乱してる、責任お前が持つんだろ?』『あ〜こいつがお前を生き返らせた奴、 あずま 真介しんすけヴァンパイヤ、つまり吸血鬼ね、俺は神宮じんぐうじ 響介きょうすけ、まぁ人間ね、で、そっちの名前は?』響介は優子に聞いた、優子は混乱した頭の中で理解できる言葉が耳に入ってきて少し落ち着き、名前を言った。『雨宮あまみや 優子ゆうこです、日本人です。』『いやぁ日本人って分かるから、日本語で話してるし。なんでロンドンに居るの?留学生かなんか?』『はい、東京の大学からこっちに半年前に来ました、そう言えばここ何処ですか?』そう言うと周りをキョロキョロと見た。『ここはキャンピングカーの中、俺達の車だ。』優子は初めてキャンピングカーに乗ったので少し興味を持っていた、『どうだ、吸血鬼になった気分は?』優子の興味はキャンピングカーから離れある単語に興味が行った。『吸血鬼?私が?』優子は先程の会話を思い出した、そして頭の中で自分にわかりやすい形に組み立てた。(私を助けた真介さんは吸血鬼で私は噛まれたから助かった、と言うことは私は・・・吸血鬼!?)『今頃気付いたか、その証拠に胸の穴は塞がってるし、歯も見てみろ。』そう言うと響介は優子に鏡を見せた『何これ、歯が鋭くなってる。』ほとんどの歯が鋭くなっていた、特に犬歯が少し大きく鋭くなっていた。認めたくなかった、自分が想像上の、しかも血を吸って生きる化け物になったなんて、しかし、そこにとどめの一撃が放たれた。『お前はもう化け物、ヴァンパイヤさ。』響介の一言で優子はあきらめた。(これから一生普通の人生おくれないんだ、)その様子を見ていた真介は響介にこそこそ話をした。『やっぱり落ち込んでじゃん、どーすんだよ』『お前も最初は同じだったろ?それにまだ説明あるわけだし』響介はそう言うとゴホンっと咳ばらいするとまだ大丈夫だと言う事を優子に説明した。普通の人生はおくれないけど普通の生活はできる事もついでに。

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