プロローグ ロンドン
暴力等があります
深夜12時過ぎロンドンの郊外、響介と真介はある男を追っていた。その男はある罪を犯してしまった、それは『殺人』である。
しかしただの殺人ではない、『特殊』な殺人である、世の中には猟奇殺人と言う言葉があるがそれとは別格である。
それ故に二人はその男を追っているのである。
『おい!なんで能力〈ちから〉を使わないんだよ!』『しょうがないだろ、昨日使ってまだ回復してないんだからよ!』響介と真介は走りながら話していた、相当走ったはずだかまだ余裕があるらしい。
二人はとうとう男を追い詰めた。
『これで終わりだ』響介はそう言うと脇ホルダーから銃を取り出した、やたらとデカイ銃である。それを男に向けた。男は悔しさでいっぱいである、こんな所でくたばりたくない何か『盾』になる物はないか目で探していた。そして『盾』を見つけた通りすがりの日本人の女である。男は女の方に走った、女はそれに気付かず歩いていた、『ちぃッ!』響介は男が逃げると思い銃弾を放った。しかし、その銃弾は男の思惑通り女に当たった。気が付いたら胸に穴が開いていた。
ちょうど肺の上に大きな穴が開いていた、優子は何があったのか分からない、なぜ胸に穴が開いているのだろう?、なぜ私は倒れているのだろう?、目の前がぼやけてきた、(私死ぬのかな?死んじゃうのかな?)目の前で誰かが話ししてる。
(誰だろう?)その胸からおびただしい量の血が流れている前で響介と真介は話しをしていた。
『どうする?』『どうするって何が?』『何がってこの娘の事だよ!あと少しで死んじまうぜ!?死んじゃやばいだろう!?』『そんな事この娘に聞けばいいことだ』優子には二人の会話がうっすらとしか聞こえない、眼鏡をしている方、響介が優子に近づき聞いた、『お前は生きたいか?それとも死にたいか?』優子はその言葉だけははっきり聞こえた、優子の意識は消える寸前だった今ある力を手に集めたそれは弱々しく、風が吹けば倒れてしまいそうなぐらいである。手を響介に向けて強く思った(生きたい!!)やがて手は力尽き落ちていった。その手を響介は受け取った。 『どうやら生きたいそうだ、おい、噛んでやれ』『知らねぇぞ俺は責任にちゃんと取れよいいな?』『分かったからさっさとやれ』真介はそう言うと優子の首に近づき『その行為』を行った、響介は月を見ていた、『さて、どうするかな?』眼鏡を外しつぶやいた。