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プロローグ 冬
僕の始まり。
部活帰りの長い家路をたどりながら、想ってしまう。
もっと、楽しいことが起こらないかなと。
部活は、どこかにある青春ストーリーのように楽しい。
でも、それとは違う何かを味わいたいのだ。
何かの事件やなぞを解いたり、不思議な世界に迷い込んで冒険するのもいいだろう。
皆でいけるなら、何でも楽しそうだ。
恋愛は、今の僕には向かないから、それ以外で。
そこに、キイィィィンと何か高い音が鼓膜を叩く。
何かを訴えるように。
何かを伝える為に。
音の鳴るほうを見る。
そこには、鏡が在った。
でも、その鏡には僕は映さず、代わりに別の誰かが居た。
金紗の髪の、白く雪のような模様をあしらった着物を着た少女が。
その少女が悲しい表情で口を開いた瞬間、鏡がひび割れ―――
以上でプロローグは終わりになります。続きもぜひ、呼んでいただけると嬉しいです。