プロローグ 春
最初のプロローグ
プロローグ・春
侍と弓兵が、殺し合う。
戦場なら当たり前の光景。
でも、二人は―――……私の部の部員でした。
「アンタのせいで、僕達の希望は消えるんだぞ!?」
「だったら、止めてみろ」
侍は、弓兵の身体を切り裂き、弓兵は侍の肉体を穿ちます。
「ダメだよ!私達が殺しあうなんて、絶対に間違ってる!」
「でも、希望はなくしたくないですよ!」
弓兵の後輩は叫びました。
「それでも、だ」
侍の同級生は、呟きました。
次に、二人は渾身の一撃を、お互いにぶつけ合う。
その衝撃が、爆風が、私を―――
「部長、起きてよ」
その声と共に、私は目が覚めます。
夢を見ていたようです。
この話をしたら、アニメの見すぎとか言われちゃうのかなぁ……。
同級生で、ちょっと問題児な彼は、心配な顔をして
「うなされてたけど、大丈夫か?」
私が、うなずくと、「じゃあ、問題ないな」とニヤッと笑う。
「疲れているなら、休んでくださいね」
後輩の可愛い男の子が、優しく言った。
「大丈夫。ちょっと眠かっただけ」
そう言って、私は椅子から立ち上がり、窓に近づきその外を見つめます。
同級生が、後輩をからかう声を聞きながら、私は想う。
夢なら、醒めたらおしまいだよね。
四つ、プロローグがあります。ぜひぜひ、読んでいってください。