出会い-4-
た、大変長らくお待たせしました(;゜∇゜)
さて、ただいま白い生き物改め"ルーク"が教えてくれた方向に向かって進んでいる咲耶です。
歩き始めてから随分と時間がたったようです。
ですが、まだ抜けられそうにないです。
「今日は森から抜けられなさそうですね。それに、そろそろ休まないと明日に響きそうですね……ルーク何処かに休めそうな場所はないですか?」
「きゅー……きゅきゅ!」
「あるんですね?ではそこまで案内してもらってもいいですか?」
「きゅー!」
ルークの案内の下、少し歩いていくとそこにはとても綺麗で小さな湖がありました。
「わぁー、とても綺麗です……」
湖の回りには日本にはないとても綺麗で可愛らしい花が咲き誇っていて、月の光を受けてキラキラと光っています。
「こんな綺麗な場所があるんですね……他に生き物は居ないみたいですしここで休みましょうか」
「きゅー!」
休むのに良さそうな木が近くにあったので、その木の下で色々と準備をしていると側で遊んでいたルークがふと動きを止め、ある方向をじっと見ていました。
「どうしたのですか?そちらに何かいるのですか?」
私の呼び掛けにルークは反応せずただじっとその方向を見つめています。
私がもう一度呼び掛けようとしたらルークはその方向に急に走り出した。
「えっ!?ルークどこに行くのですか!」
「きゅー、きゅきゅー」
私は慌てて木刀と荷物を持ってルークの後を追った。
「はっはっ、いったいどこまで行くのですかルーク!」
「きゅきゅー!」
ルークは振り向いて鳴くだけで走るのは止めない。
「はぁっはぁっ、どこまで行くのでしょう」
そう呟いたとき、何処からか微かに子供の泣く声が聞こえた。
「えっ?こんな森の奥に子供の泣く声?」
その声はどうやらルークが向かっている方向から聞こえるようだった。
「なるほど、ルークが走り出した原因はこれみたいですね」
しばらく走っていくと、ルークがある草影の近くに座っていた。子供の泣く声もそこから聞こえてくる。
「そこに誰かいるのですか?」
息を整え声をかけながら草を掻き分けて見ると、小さな男の子が座って泣いていた。
私は警戒されないようにしゃがんで目線を合わせた。
「こんな森の奥でどうしたのですか?」
男の子は私の姿を見て少しびっくりしていたが訳を話してくれた。
「ぐすっ、あのね、おかあさんにね、あげるおはなをとりにきたんだけどね、ぐすっ、かえりみちがね、わからなくなっちゃったの、うぅっ」
子どもの手を見てみると確かに可愛らしい小さな花が握られていたも
「迷子になっちゃったのですか。でも、どうして一人で来たのですか?森の中は危ないですよ?」
「ぐすっ、だって、おかあさんさいきんげんきがないから、ないしょでおはなあげたらげんきになるかな、っておもったから、ぐすっ」
お母さんを驚かせて元気にさせたかった為に一人で来たようだ。
「それでも一人で森に来るなんて危ないですよ。もしかしたら、悪くて怖い人や凶暴な動物がいるかもしれません。次からは一人でじゃなくて、ちゃんと大人の人と一緒に来るのですよ?」
「う゛ぅ…ぐすっ、わかった、ぐすっ」
「いい子ですね。もう大丈夫だから泣くのはやめましょうね?お姉ちゃんも一緒に帰り道を探しますから」
「うん、ぐすっ、ありがとう、おねぇちゃん!」
眼に溜まっていた涙を優しく脱ぐってやりながら言うと、男の子はとても元気に笑った。
「どういたしまして。ところで君の名前を教えてくれませんか?私は咲耶と言います」
「ぼく?ぼく、アルっていうの!」
「アル君ですか、とても素敵な名前です。ではアル君の帰り道を探しましょうか!ルーク、この近くに村か何かありますか?」
「きゅー!」
ずっと静かに私たちを見ていたルークに話しかけると、この事を予想していたのかルークが歩き始めました。
「じゃあ行きましょうか、アル君」
「うん!」
今回は少し焦って書いたので文がおかしいかもしれません(-_-;)
あと、いい終わり方が見つからなかったので会話で終わりにしてしまいました……もっと努力せねばっ!
今回も読んでくださってありがとうございました!