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出会い-3-

いつもの時間よりも遅くなってすみません!


「触らせてくれてありがとうございました。おかげでとっても癒されました!」


あー、気持ち良かったなぁ~と余韻に浸りながら時間はどれぐらい経ったのだろうと空を見上げてみると月がさっきよりもだいぶ移動していた。意外にも時間が経ってしまっていたようだ。


というか、この世界も自転してるの……?

まぁ、細かいことは気にしないでいっか♪



「っと、そんなことより何かすみません。わたしのせいでとても時間が経ってしまっているみたいなのですが、君はそろそろ自分の住みかに戻ったほうがいいのではないのでしょうか?」


もしも仲間や家族とかいるのならきっと凄く心配しているはずだ。


「きゅー、きゅきゅー」


平気だよ~、と言っているみたいだ。


「大丈夫なのですか?それならいいのですが。……さて、いつまでも此処に居るわけにもいきませんし、そろそろ移動しないといけませんね。今のところ危険な生き物は出てきていませんがいつ出てくるのかもわからないですし」


暗い夜の森の中、さらに今の私の武器は木刀だけなのだ。殺傷能力は無いに等しい。出来るならば安全な所でもっとゆっくり今後の事を考えたいものだ。


「うーん、まずはどこかの道に出られるといいのですが……。一体どちらに向かって歩けばいいのでしょう?」


下手に進むとさらに森の奥に行ってしまう可能性があるがだからと言っていつまでもこんなところにいるのは危険だし……どうしようか。


どちらの方向に進もうか悩んでいると白い生き物が私の足に擦り寄って来た。


「うん?どうしたんですか?」

「きゅー、きゅきゅきゅー」

「えっ?あっちに行けばいいのですか?」


白い生き物はある方向に顔を向けてから私の方を見て鳴いた。


「こっちに行けば道に出られるのですか?」


確認のためにもう一度聞くと


「きゅー!」


もちろん!と言っているように自信たっぷりに鳴き返してきた。


「わぁー、道がわかるなんて君はすごいですね!」

「きゅきゅー♪」


か、可愛いすぎます!!褒めてあげたら、跳び跳ねて凄く喜んでいます!ヤバいです、物凄く可愛いです、もう一度もふもふしたいです、撫でくりまわしt……お、落ち着け、落ち着くんだ私。今やるべき事は違うだろう、もふもふするのはこの次にでも出来る……あれ?


私は疑問に思ったことをきいてみた。


「君はこの後も私についてきてくれるのですか?」

「きゅー!」

「えっ?本当なのですか……?」

「きゅきゅー!」


ついてきてくれるみたいだ。でも、本当にいいのだろうか?このまま元いた場所(ここなのかはわかりませんが)の方がいいのではないのか?


「本当の本当にいいのですか?この辺りには戻らない可能性の方が高いのですよ?私としてはついてきてくれると、とても心強くて嬉しいですが……」

「きゅきゅー、きゅきゅきゅー!」


僕がついていきたいの!とでも言っているかのように強く鳴かれてしまった。


「……わかりました。では、これからよろしくお願いしますね、ここに来たばかりで私はお役に立てないかもしれませんが」

「きゅー!」


任せろ!と言っているようだ、この子はなんて可愛くて、もふもふで頼もしいのだろう……


「っと、そうとなるといつまでも"君"と呼ぶわけにはいきませんね……うーんと、どうしましょうか?」

「きゅー、きゅきゅー」

「えっ?私が名前をつけろって言っているのですか?それでいいのですか?」

「きゅー!」


「わかりました。えーとそうですね……では"ルーク"でいいですか?これは私の世界のある国の言葉で"光を運ぶもの"という意味があるのです。君は異世界に来て不安だった私に君という存在…光を運んできてくれたので」


「きゅー、きゅきゅー♪」

「気に入って頂けたようでなによりです。あ、私の名前を教えるのを忘れていましたね。私は時雨咲耶といいます。では、改めてこれからよろしくお願いしますねルーク」

「きゅきゅー!」


さてと、自己紹介も終わりましたし


「では、そろそろ行きましょうか!」

「きゅー!」



ルークの案内のもと、私は森の中から出るために歩き始めました。


読んでくださりありがとうございます♪

誤字脱字などありましたら教えてください。

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