表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悠久の華  作者: 焼林檎
2/4

神崎 美緒

キーンコーンカーンコーン・・・


辺りがうっすらと不気味な夕焼け色に染まりだした頃、校舎の中に一斉に響く終業のベル。それと同時に慌ただしく聞こえてくる生徒の声。


部活に向かう者


家に帰る者


別の教室に友達を探しに行く者


教室に残って作業を始める者


ここ2ーAの教室には5名の女子生徒が隠れるように息を潜めて残っていた。


「・・・みんな行った?」


「うん、静かになったね」


「さっき見てきたけど、この階ウチらしかいなかっなよ」


「ねぇ・・・ほんとにするの・・・?」


「あれー?美緒怖いのー?」


「だって・・・」


神崎美緒は今にも泣き出してしまいそうな顔だった。


「だって怖いよ・・・失敗しちゃったら大変なことになるんでしょ?私やりたくないよぉ・・・」


目に涙を貯めて小動物のような顔をしながから美緒は友人達に訴えた。


「んもー失敗なんかしないってばぁー。」


「そうそう。そんなに嫌なら一人で暗ーい学校歩いて帰ってもいいんだよ?」


「うぐぅ・・・」


美緒は極度の怖がりだった。小さい頃から幽霊の類いの話が苦手であり、暗い校舎を一人で歩くなどもってのほかだった。そして美緒も仕方なく首を縦にふった。


「さーて。じゃあ泣き虫美緒ちゃんの説得も終わったところでさっさと始めちゃいましょうか。こっくりさん♪」






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ