表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アリス幻想あるいは鋼鉄の処女。アリス幻想試論

作者: 舜風人

アニマとしてのアリス


それはあるいは、、


人魚姫が永遠に男の憧れであるかのように、


ドロシーであり


ゾフィーであり


グレートヒェンであり、


生身の少女のアウフヘーベンされた


アニマそのもののアリスなのでしょうね?


それはすでに生きている人間としての


少女ではないのです。


おそらくは夢想の楽園に花の蜜を吸って生きている


妖精アリスでしょう。



そうした妖精アリスが


詩人や小説家の


ミューズとして


作品の天啓として


稀有な文学に昇華されれば


それは


まさに天上のネクタルなのでしょうが


だが


満たされぬ思いが


嵩じて


詩人が突如


現世に召還されるなら



そこには恐ろしい奈落待っていることも事実でしょうね。



妖精アリスは


その時

恐ろしい魔女ビヨンデッタに変身して


あなたのアニマ幻想を食い散らかすのです。


あなたの影を奪い取り


あなたの狂悩に油をそそぎ、


あなたを破滅へといざなうのでしょう。



そこには


鋼鉄のとげが鎧われた


アイアンメイデンが


無機質な拷問を加えようと


冷たく待ち構える。


鋼鉄の処女は


あなたを羽交い絞めにして


鉄のとげを肉に食い込ませるだろう。


そして


あなたを死の淵に放り込むのだ。


妖精女王から


アイアンメイデンへと


人は


その


アウフヘーベンの


位階に応じて



このような


滅びの道程を


たどるのでしょうね?



アリスはまた


一皮むけば


その下には


鉄のとげのある


アイアンメイデンでもある。


アリス、、イコール、、アイアンメイデン、、


それの現れ方は


ひとえに


あなたの側の


意識の階梯の、


次元の高下によるのでしょう。


願わくば


わが魂の


魔の次元が決して


支配しませんように、、、。



そして

アリスの面貌が


決して


アイアンメイデンに


豹変しませんように、、、



そう祈るばかりです。
























評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ