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獣人の詩  作者: Lyuk@
序章
1/4

始まり


 わたしは、貧困街で生まれ育った獣人だった――。



「ラス、ラス!?」


ノア様が叫んだ。

わたしは慌てて駆け寄る。


「なんでしょうか、ノア様」


するとノア様は、目を吊り上げて言った。


「一時までに洗濯しとけって言ったでしょう!? どうしてやってないの!?」


時計の針は一時半を指している。


「すみませんノア様。忘れておりました……」


そうわたしが言った瞬間、空気が揺れて鋭い音が響いた。

わたしは尻餅をつく。左頬をおさえている。


「本当に愚図でのろまね。ちゃんとしとくように言ったはずだけれど?」

「ごめんなさい……すみませんでした……」


叩かれた左頬から手を放し、わたしは額を床にこすり付けた。声が震えているのが自分でもわかる。


「ふ、まあいいわ。次からはちゃんとやっておくのよ」


わたしを罵って気が晴れたのか、ノア様は自分の部屋に向かっていった。


許されたわたしはゆっくりと立ち上がり、洗濯物をしようと脱衣所に向かって歩き始めた。




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