色々「告白」しております。
俺は朝寝坊しないタイプだ、と信じている。
それは 中学校において「無遅刻、少欠席」だからだ。
というふうに考えていると、不登校のやつは「無遅刻、全欠席」となる
ということは、不登校のやつが
「おれ 中学の時無遅刻だったんだぜっ!!」
と言っても文句はいえない。 と言うのが俺の持論だった。
そんなことはどうでもいい。
話を戻すが、俺が朝寝坊しない理由はたったひとつしかない。
目覚ましだ。
だからと言って目覚まし時計を使用しているわけでわない。
ニワトリだ。
いつしか、漫画でニワトリに起こされる主人公を見て、それに憧れ
バイト代をすべてはたいて買ったのだ(エサ代込み)。
俺はそいつに ドルー となずけた。
ドルーの鳴き声はうるさく、朝必ず起こしてくれる。
しかし ひとつだけ問題がある。 それは・・・
「コッカドゥードゥルードゥー!!」
鳴き声がやけにアメリカンなんだ。
日本ではニワトリの鳴き声の擬音語は「コケッコッコー」だ
しかし、アメリカでは「コッカドゥードゥルドゥー」なのだ。
なぜか知らんがこいつの鳴き声ははっきりアメリカンに聞こえる。
だから名前が「ドルー」になった。
俺は今日もおかしな鳴き声で起きてるのだ。
今は 学校の二時間目が終わった後の10分休憩の時間である。
俺はあることを 中森に告白するべく、やつの席に向かった。
「あのさ、 実は俺・・・コーヒーが飲めないんだ・・・!!」
「何だとっ!?」
俺の告白に心底驚いた顔をした。
コーヒーが飲めない。 その事実は酷なものだった。
その理由は・・・・・
漫画などでよく主人公が飲んでるからだ。
たったそれだけ理由だが、「非日常」を愛してる俺らからすると
絶望てきなことだったんだ。
「聞いてくれ 中森! カフェオレなら飲めるんだぁ!!」
甘いのなら飲める。 ミルクがたっぷり入ってたら飲める(入れすぎも困るが)。
甘党と言うと少し違う気がするが。とりあえず 苦いのが嫌いなんだ。
昔、コーヒーを一気飲みして頭痛に襲われた経験があり、それ以来
コーヒーを飲むことができないのだ。
中森は10秒くらい難しい顔をしたが
「安心しろサク お前甘いモンは飲めるんだろ?」
俺は静かにうなずいた。
中森は口元を緩ませ、俺の目をみていった。
「甘党になれっ! 甘党の主人公ならいくらでもいる!!」
甘党・・・ ホットケーキには蜂蜜をたくさんかける。
チョコ たくさん、 砂糖 たくさん
「俺には無理だよ・・・。」
落胆した。
中森がくれた最後の希望も俺には無理そうだ。
すると、 中森は俺の肩に手を置き
「無理じゃない! 特訓すればいいんだ!!」
その時の俺は妙な感動に浸ったが。
あとあと 考えるとなんて馬鹿なことをしようとしてたんだろうか・・・。