田んぼ作りと海沿い集落
前回のエピソードで田植えの時期を変えておきますm(._.)m
初感想ありがとうございます
訂正 ーーヒイロ視点ーー→ーーヒイロ(7歳)視点ーー
削除した文 ちちも頷きながら言う。
ちち「西へ四十分ほど歩く細道だ。お前に見せたいものがある」
追加した文 ----1週間前
――ヒイロ(7歳)視点――
春の雨が田んぼを潤し始めてから、一週間が経った。
妹は四歳になり、集落の同い年の子たちと草むらを駆け回り、枝を杖に見立ててままごとに夢中だ。
ヒイロはその無邪気な姿に、思わず笑みを浮かべた。
ふと視線を貝塚の外に向ければ、苗を植えたばかりの田んぼがあった。
一面はまだ薄く水を湛え、種籾は水面の下に眠っている。
稲の緑はまだなく、ただ空と樹々が映る水鏡が、静かに広がっているだけだった。
----1週間前
ヒイロは小川から引いた水を田んぼへ届ける水路を掘り、
一列ずつ種をまいて、条植えの列を指でなぞった。
川の水が水路を伝ってゆるやかに田面に満ち、小さな種籾をそっと包み込む。
これで水が均等に行き渡り、芽が揃って出るはずだと確信した。
田んぼのほとりでそんなことを考えていると、ちちと村長が笑顔で近づいてきた。
村長「ヒイロ、ヤマトの集落へ交易に行くことになった。お前も来るか?」
ヒイロは胸を高鳴らせ、すぐにうなずいた。
「はい、行きます」
尾根道を抜けて歩くこと四十分。
木々が途切れると、眼下には青い海が広がっていた。
崖沿いに石を積んだ小さな突堤があり、数隻の丸木舟が砂浜に寄せられている。
ヒイロは息をのんだ。
「ここから舟で、海の向こうと物を交換するんですね」
村長も水平線を見やり、にっこり笑った。
村長「ヤマトの集落は海辺の交易で栄え、寄り合いで話し合いながら物事を決めるらしいよ」
ヒイロは胸に新しい好奇心を灯し、潮風と波音を耳に刻みながら、丘の上の小さな港跡をじっと見つめた。
これの使い方がわからない