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終焉を迎える異世界に召喚されたので救世主になる話  作者: きなこと餅
2章 ディルクルム家との領主争い
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第五話 「ヴェスペル家の姉妹メイド」


「ん…んん…」


ホシノケイが目覚めた。見知らぬ天井だ。寝ぼけているのだと思い体を伸ばして固まった関節を鳴らして意識を覚醒させた。


「あ…ここアウロナの家か…」


そう。今ケイが一人で寝ているキングサイズのベッドはアウロナの家。あるいはヴェスペル家の一室だ。服はいつの間にかジャージからバスローブのようなものに着替えさせられている。


「確か昨日は帰りはなんともなくて…そのまま邸宅に着いたら寝ちゃって…」


「お客様かなり独り言が多いですね。寂しいのですか?」


「あーそうだ寂しいんだよ。膝枕でもして慰めてくれや。って!!誰!?」


思わずケイはデカいベットの端まで後退する。ベッドの隣に椅子を置き座っていたのは金髪に近いような黄色髪のメイド服を着たメイドだった。


「お客様、もうお忘れになられたのですか?ルナですよ。昨日ヘトヘトになって倒れられたお客様を姉様と共にベッドまで運んであげたルナです。」


「ずいぶん恩着せがましいな…まあありがとうな。おかげでぐっすり眠れたわ」


「当たり前です。お客様。このベットはルナのお手製ですから。寝心地が悪いはずがありません。」


「えっ?このクソデカいベッド作ったの?すごいね!?」


キングサイズのベッドとは言ったがよく見ればケイが知ってるキングサイズよりデカいかもしれない。


「お客様、起きたのであれば早くお支度なさって出ていってください。」


「え?うそ。もう追い出されるの?俺」


すると部屋の扉が開く。


「お客様。お帰りですか?」


現れたのはルナと瓜二つの顔をした赤髪のメイドだった。

ケイが今一度二人をよく見比べてみると髪色以外に違いが見つかった。それはムネだ。胸。ルナは豊満なものを持っているがもう一人メイドはまな板という言葉がよく似合う。


「姉様お客様の目つきがすごくいやらしいです。」


「ルナ、サナも同じ気持ちよ。あのお客様すごく気持ち悪いわね」


「普通に悪口じゃん!!」


今のは完全に視姦しまくったケイが悪いのだが髪色と胸以外の違いを見つけることができた。それは


「ルナは遠回しに言ってくるような感じだけど、サラは直接くるな…」


「姉様お客様はお帰りになるようですよ」


「そう。じゃあさっさと身支度させて帰らせなさい、ルナ。」


「まだお帰りにならないから!!」


ケイがツッコミに回っているのはめずらしき光景である。

ケイが完全に姉妹のペースに飲まれているとそこについに救いの手が差し伸べられる––


「あっ!ケイ!起きたんだね!」


急にガヤガヤとしだしたケイの部屋に入ってきたのはアウロナだ。


「ケイったら昨日あたしの家についた途端寝ちゃうんだから!」


「アウロナ様。このお客様先ほどから姉様とルナにいやらしい目線を向けてきます。」


「ケイはもともと変なところばかり見てるから今に始まったことじゃないよ」


「フォローしてよアウロナぁ!!」


アウロナの天然が朝っぱらから惜しげもなく発揮されるさまにケイは多少呆れつつもその心には確かな幸せを感じていた。


「ごめんね?それはそうとしてケイ、朝ごはん食べよっか。お腹空いたでしょ?」


「お客様、サナのルナが頑張って作った朝食よ。残しちゃダメだからね。」


「美少女の作った料理なら消し炭だとしても食べますよ。」


部屋から出るとだだっ広い廊下が続いており見る限り同じ景色が続いており少し走ったら元いた部屋が分からなくなりそうだ。


「広いな…さすが領主候補というべきか。」


「あっそうだケイ今日の朝食はお父様がいるから今後のこと一緒に相談しようね?」


「え」


「どうしたの?」


「もう娘さんをください展開ぃぃ??」


この後ケイは人生一気まずい朝食を味わうことになる…かもしれない。


「あっ着替えたいんだけど…」


ケイが思い出したように言った。」それにサラが答える。


「そこに置いてあるでしょお客様。早く着替えてください。


「プライバシーってないの!?」



結局3人出て行かせて着替えたケイであった。










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