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終焉を迎える異世界に召喚されたので救世主になる話  作者: きなこと餅
2章 ディルクルム家との領主争い
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第九話 「終焉の四騎士と魔獣」

ケイが食事処…食堂に着くとすでにアウロナ、レオヴァルド、サナ、ルナが揃っていた。長机には所狭しと料理が並べられていて5人がかりでも完食は無理だろうと予想できる量である。


「すっげぇ量だな」


「今日は時間に余裕があったのでたくさん作ってしまいました。ケイくんのせいです。」


「え?なに?もしかしてデレ?俺の風呂掃除のおかげってこと?」


「勘違いしてるうちは幸せってね」


「サナさん?」


「ふふ。」


アウロナは微笑ましい光景だなと思いながらたくさんの食事からブドウのようなフルーツを取った。次はマスカットのようなフルーツ。その次はブルーベリーのようなフルーツ。そのまた次は…


「アウロナフルーツばっかりじゃん!!」


「あ、バレちゃった。」


「アウロナ様好き嫌いは良くないですよ」


「アウロナ様好き嫌いは良くないですよ」


サナとルナが同時に言い同時にアウロナから皿を取り上げサナが肉類ルナが野菜類を成長期の野球部部員もびっくりの量を盛った。


「も〜!!そんなに食べれないよ!」


「甲子園球児かよ…」


そう言ってケイは肉類も野菜類も程よい量を取った。

そしてケイの反対側ではレオヴァルドが肉類をとんでもなく多く野菜類をとんでもなく少なく取っていた。


3人が席につきサナとルナも定位置に戻るとアウロナとレオヴァルドが合掌しケイも慌ててそれに合わせる。


「いただきます。」


3人同時に食への感謝を述べると食べ始めた。レオヴァルドの影響か厳かな雰囲気になっていた食卓だったがアウロナがそれを制するように喋り始める


「ケイ、あの本は読み終われた?」


「あー結構簡単に読めたよ。でもその中で何個か知らない言葉が出てきてさ」


「なんて言葉?」


「終焉の四騎士…」


ケイがそれに続けて「と終焉の魔獣」と言おうとしたがその言葉は止められる。とんでもない圧によって。ケイが本能で感じ出所を見るとそれはレオヴァルドだった。普段から強面の三白眼で威圧感の塊のような人物だが今は異常だった。


「すまん…続けてもらって構わない。」


ケイが謝罪の言葉を選ぶのに焦っていると逆に謝罪されケイは頭に?のマークが浮かんだ。


「はい。じゃあアウロナ、続けるけど終焉の四騎士と終焉の魔獣ってなに?」


アウロナも少しバツが悪そうな顔をしていたが答える


「…終焉の四騎士ってのはね名前の通り4人いて死、戦争、飢餓、支配がいるの。四騎士は各地で悪さをしてるの。すごく悪いこと」


「どんなこと?」


アウロナの語彙が可愛いせいでいまいち四騎士の被害が上手く伝わらないのでケイは聞き返す。

するとそれにサナが答える


「四騎士の被害は様々で奴らは神出鬼没。あるところで暴れて、あるところで国を滅ぼしたりする。そんな連中よ。中でも戦争はその被害の殆どなの。」


「名前の通り戦争好きって感じってわけか。」


「ええ…」


そう言うサナの顔はどこか暗く見えた。


「四騎士は分かった。であと終焉の魔獣ってやつらは?」


次はルナが答えた。


「終焉の獣は海獣と地獣です。ケイくんも聞いているかもしれませんが最近海の方で海獣騒ぎが起きています。なんでも海がものすごく荒れてるらしいですよ。海獣がくる!って。」


「怪獣が海から…もしかして海に獣で海獣?」


「そうですね。最後に出現したのは約50年前らしいですがその時も海から出てきたそうですよ。」


「ほへ〜で、地獣は?」


「地獣に関しては存在は記録されていますが出現の記録は見たことがないですね。」


「なるほどな。サンキュ!助かった。」


「ケイ、四騎士に遭遇しちゃったらすぐ逃げなくちゃダメだからね?」


「分かったよアウロナ。」


結構本気で心配そうな顔をしているアウロナを見て少したじろぐケイであった。



――――――――――――――――――――――

夕食を食べ終えたケイたちは各々の部屋に戻った。アウロナはこれから風呂に入るらしいがケイは初めてのことをたくさんしたからか眠気が限界で今日は風呂には入らないようだ。


「まあ2日くらいいいよな。不登校時代は3日くらい余裕だったしな。おやすみ!」


空気に1日の最後の挨拶をしてケイはベッドに潜った。





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