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  作者: 来音_♬.*゜
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にんげんとじんせい

ただぼーっと自転車を漕いでいた。

後ろから少しローテンポの陽気な音楽が近づくと同時に、

僕の横をすーっと通り抜けていった。

前には楽しそうに笑いながら、他愛もない話を楽しんでいる、二人の青年の姿が見えた。


途端に僕は世界から少し離れたところにいるような気がした。

人生から半歩横にずれたみたいな、人間から1mくらい離れているような。


きっと僕にもああいう時代があったのかな、いやなかったか。

自分で自分に気付けない、自分で自分を貶す、自分で自分のやりたいことを否定する。

自分で自分の夢を簡単に壊す。他人を羨ましいと思える、それが唯一の特技。

まるで僕というにんげんが二人いるかのような。

自分が本当に辿り着きたかったところは何処なんだろう。

人生何をしたら終わりに近づけるだろう。

今から考えだしてももう遅いか。


「グシャ」


地面に落ちていたペットボトルをタイヤが踏みつける音と衝撃で目が覚めた。

あと数年後僕は人生を生きているだろうか。

ちゃんとした人間になれているだろうか。

人生を人間を自分をちゃんと受け入れられているといいな。

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