俺、精霊達に質問するよ!
「前回こちらに参った際は私が生まれたことのご報告だけでしたのでまずは、ご挨拶からした方が良いですよね。改めまして皆様ごきげんよう、わたくしはガイア、わたくしを生み出す力の元になったクーア様に従う大地の精霊ですわ」
「んじゃ俺も自己紹介するか、何度目か忘れたけど何回もあってるから必要ないと思うけど、水の精霊リオだぜ」
二人が名乗るとみんなは立ち上がり一礼しながら
「では、俺も改めて名乗ろう。エルヴィラス皇国第三皇子ウォル・エルヴィラスだ。精霊様とお会い出来て光栄だ」
「エルヴィラス魔法師団 雫所属レイランよ。これからよろしくお願いします」
「シャールク・ベルべランだ。精霊についてあまり知らないので、色々ご教授頂けると幸いです」
ガイアとリオは丁寧な挨拶をするみんなを笑い、俺の元まで来ると
「それでは、ご質問をどうぞ」
「おう、何でも聞いてくれよな」
「じゃあ~ガイアは何が出来るの?」
「わたくしは大地の精霊ですので、土を豊かにしたり植物達の成長を促進させることが出来ます。あとは、植物達を操ることも出来ますし、大地の環境を変えることも出来ますわ」
「おぉ~色々!生き物が生活するうえで役に立ちそうだね」
「えぇわたくしの力は人々が生活するうえで大いに役に立つと思いますわ」
「ガイア様の言う通り、人々が生活するには食料が必要だから有難きお力です」
「えぇ~俺は~?」
「リオ様も勿論生き物にとって必要な存在です」
「だよな~」
ガイアが褒められてリオは頬を膨らませたが、ウォルに褒められて機嫌は直ったみたい。リオは俺から生まれ俺が一番強い属性で生まれてきたから、力だけで言うならばガイアよりリオの方が何倍も強い。これからも水路を伸ばしていくから、どんどん強くなっていくだろうね。
「リオ様は水を操ることが出来るのですよね?」
「そうだぜっ俺は水に関する事なら何でも出来るし、怪我の治療だって出来るぜ」
「わたくしは怪我の治療は出来ませんが、生命を育てる事ならわたくしにお任せください」
「感謝します」
ガイアとリオは悪い事を考えていなければ、二人とも喜んで協力してくれる。レイランはそれが引っ掛かったのか
「精霊様を疑う訳では無いのですが、そう簡単に私達の願いを聞いて貰っても大丈夫なのでしょうか?竜種の方々と同じように精霊様は星の使いのようなものだと聞きます。他の種族に干渉しても大丈夫なのでしょうか?それに、居ない事を願っていますがお二人を利用しようと考える輩が現れるかも・・・・」
レイランは心配そうに二人に聞くが、レイランの言葉に二人は目を丸くするといきなり笑い出し答えてくれた。
「俺達は確かに星から生まれる存在だけど、竜種みたいに使命がある訳じゃないから別にどんな種族と関わっても大丈夫なんだぜっ」
「えぇリオの言う通り、私達は星から自然と生まれる存在ですから制限は無いんです。それに竜種全てに使命がある訳じゃないのですよ」
「そうなんですか・・・・」
「それに、俺達は人の心がある程度魔力で分かるんだ」
「悪い事を考えている人は黒く見えるの、そのおかげで人に騙されることも無いわ」
「それに、もし俺達や主を騙して害そうとするなら」
ガイアとリオは笑顔で顔を見合わせた後、ウォル達の方を見ると
「命も家も生活や歴史でさえ全てが無になるまで水で流し、無に帰してやる」
「全ての生物を枯らし、大地を割り私達を騙した全ての生命を滅してあげますわ」
「っ!!!」
二人は普段抑えている強大な魔力を、全身から発し笑いながら言う。いつも無邪気に笑い善性の塊のようなリオとおしとやかで可憐なガイアがこんなことを言い出すとは思ってなかったみんなは、圧に押され指一つでさえ動かすことが出来ない。目は二人に固定され額から汗が零れるみんな。
「まっ、もしの話だけどな」
「そうね、そんな事されたらの話ですわ」
「やられたらしっかりお返しするのは大事だよね!」
二人は魔力を収めさっきまでと同じように無邪気な笑顔を浮かべる。俺も二人の考えには同意するよ。優しくされたなら、優しさで返すべきだけど悪意を向けられ害されたなら、それ相応のお返しをしなくちゃ。
村の人達は力のため、美しさのために俺を襲ってきた。誰の命も奪わなかったけど、罰は受けて貰わないとっ
二人の圧に動けなかった三人だが、俺達の雰囲気が柔らかくなったことによって動けるようになったウォルが
「もし、そんな事が起きた場合精霊様の天罰を振りかざされる前に私に知らせて貰えないでしょうか?勿論調べた後相応の罰を与えますので、怒りを抑えて頂けると有難いのですが・・・・」
「俺達は別に怒りで罰を下す訳じゃないぜ~」
「リオの言う通りですわ。自然の摂理として当然のことを行っているだけですの。悪い事には悪い事が返ってくる、当たり前でしょ?」
「ま、主の加護を持ってるし言うこと聞いてやるよ。もしそんな奴が居たら、俺達が罰を下す前に教えてやる。だが、もし俺達を騙したら分かってるな?」
「うふふ」
「勿論です」
リオはウォルの目を覗きながら聞くと、ウォルは決して目を逸らさず答えた。ウォルは少しの間ウォルの目を見続けたが、離れ俺の元に戻ってくると
「よし、信用してやる」
「ありがとうございます」
「それで、他に質問はございますか?」
シャールクとレイランは圧によって、未だに少しくらくらしてるみたいで大きく息を吐いて体を落ち着かせようとしている。唯一リオ達と話せたウォルも椅子に座り目を瞑ってしまった。みんなが落ち着くまで時間掛かりそうだし、俺が質問しよ~っと
「じゃあ~精霊は自分が生まれた地からあまり離れられないって本当?」
「正確には、俺達が生きていられるような清浄な魔力が豊富な場所から離れられないだな。俺達は清浄な魔力を糧として生きているから、生まれた場所からあまり離れないんだ」
「一応離れても大丈夫なのですが、その内力を補充できなくて消滅してしまいますわ」
「じゃあ、二人は大丈夫なの?」
「おう!俺は主が引いた水から力を貰ってるし、主の魔力が多いおかげで水を引けば活動範囲を広げられるからな」
「わたくしもリオと同じように主が浄化した大地から力を貰っていますので大丈夫です。リオか主によって広がった水路の上にある地上は私の縄張りとなりますので、どんどん力も増していきますわ。そして、増した力は全て主の糧となりますわ」
「俺は属性が水だから、そこまで大きな力にはなれねーけど少しづつ増えていくと思うぜ」
「いきなり大地の属性が強くなっちゃったから吃驚しちゃったよ」
「うふふ、力になれている様で良かったですわ」
ガイアが生まれる前でも、大地の属性は十分過ぎるほど持っていたけれど偶に力不足を感じる時が有ったから力が増すのは大歓迎だよ。最近は、星に色々邪魔されてばっかで分からない事ばかりだから力が増せばきっとこの地の真実に辿り着けるはず。
「精霊様の力は強大だな」
「頼もしいが少し怖いくらいだぜ」
「えぇ魔力に当てられるなんて久々よ」
三人は何とか心を落ち着かせることが出来たみたい。ガイアとリオはみんなを見ながら
「ごめんなさいね、私達が持ってる魔力は自然の力だからどうしても圧があるのよね」
「最近力も増してるから気を付けないとな~」
「所詮生き物は自然が無ければ生きられないし自然に逆らうことは出来ない。だから、どうしても圧を感じてしまうんだろうな」
「だな~」
「ふぅ~・・・・一応話は聞けていたけど私も質問に良いかしら?」
「良いぜ」
「勿論」
レイランは姿勢を正すと真剣な表情で
「これからも精霊が増え続ける事はあるのかしら?」
「主が居る限り可能性はあるぜ」
「そうね、主が色々な場所を浄化して回っているから何処かしら精霊が生まれる可能性はあるわ。だけど、私達と同じ属性は生まれないわ」
「なぜでしょうか?」
「答えは単純。主が浄化した大地と水は私達の支配下に置かれるからよ。支配下に置かれた場所から私達は力を貰っているから同じ属性の精霊が生まれる前に私達が必要な魔力を私達が吸い取っちゃうの」
「これは俺達にはどうしようもない事なんだよな~何もしなくても力を受け取っちまうから、拒否することが出来ないんだ」
「だから、生まれるとしたら私達以外の属性ね。主は属性が豊富だから、風・光・闇・空間・浄化の精霊が生まれる可能性はあるわ。今私達が把握している範囲では新しい精霊が生まれる気配は無いけど、時間の問題だと思うわ」
お~これからも増えるのか~お友達が増えるのは良い事だよね!精霊は清浄な魔力が溢れる場所に生まれるんだったら、色々な属性を使った方が良いよね。光と闇は使い所があまり無いから次は風かな?今日のオアシスで学んだけど、良い国を作るには風も大事みたいだし水を引くついでに風も浄化していこっと。
「そうですか・・・・」
「精霊が増えるのは良い事よ、土地が安定するし自然災害が起きづらくなるわ」
「勿論、とても有難い事ですが他国の目が・・・・」
「だな~強欲な国に目を付けられると厄介だな」
「そうだな、警戒はしておいた方が良いだろう」
みんなはこの国が他の国に狙われないかが心配みたいだけど、それこそ襲ってきたら精霊の天罰が下っちゃうかもよ。精霊に対する質問は次々と出てきアルベルドが帰ってくるまで続いた。
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