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俺、吃驚するよ!

俺、サイドの町で休憩するよ!の修正について

この度、門番で出会った二人の所属を第四部隊に変更しネリアに向かっている部隊を第三部隊に変更しました。

 未だに歓声が鳴りやまない町を俺達は出来るだけ急ぎ人目が付かないように走って町長の家まで到着し、扉を叩くと中から朝と同じお手伝いさんが扉を開け中に入れてくれた。

 お手伝いさんは、直立不動で固まっている町長を見て口に手を当てて驚いたけれど、すぐに切り替えアルベルドを休憩室まで案内してくれた。俺達は客室に通され休憩室に行きシャリンを寝かしてきたアルベルドが帰ってくると、話題は俺が使った魔法についてになった。


「それで、クーアあの魔法は一体何をしたんだ?とてつもない魔力を感じたんだが・・・・」

「あれはね~水の魔法と星の魔法を掛け合わせたんだよ~」

「水に映っていた光景も魔法によってか」

「そうそう、大地の記憶を水に映させたの」

「ちょっと常識では測れない魔法ね・・・・模倣しようとしても無理ね」

「うむ」

「まず、俺らじゃ魔力足りないだろうな」

「そうね、でも大量の魔核を使えば何とか・・・・でも映し出す物が無いわね」

「そもそも星の魔法は人間では無理じゃないか?」

「えぇでも、遠くの風景を映せるようになったら便利だと思わない?」

「・・・・確かに」


 俺がオアシスで使った魔法を完全に再現するのは無理だということが分かってるから、俺の魔法を真似て違う魔法作り出そうと考えだすレイラン。遠くの風景を水に映しだそうとするなら、何かしらで映し出す場所と映すものを繋げておけば出来ると思うよ~。だけど、質問されてないしレイランは自分で考えるのが好きだから口出ししな~い。


「まぁその魔法は後で考えるとして、クーアがあんな事するなんて珍しいな」

「ん~?なにが~?」

「いや、今までは見ていた人達に声を掛けるなんて事しなかっただろう?それに、植物達を完全に成長させなかった。一体どうしたんだ?」

「あ~そういうことか。実はね」


 俺は大地にの記憶を読み取り、人々が汗水を流しその人生を掛けて守り続けて来た歴史を読み取ったことをみんなに教えると、ウォルは優しく笑い俺の頭を撫で


「ありがとな、クーア」

「みんなの役割を俺が奪っちゃうのは駄目でしょ?だから、みんながオアシスを作り出す下地を作ったんだ」

「あぁ良い判断だと思う」

「ウォル達もそうだけどさ、みんな過去に囚われちゃってると思うんだ。守護竜の二人が居た時何も出来なかったこと、この国を守り切れなかったこと、その後悔が世代を越えても続いてる。過去を後悔し二度と繰り返さないようにするのは大事だけど過去に囚われて未来を築けなくなっちゃうのは良くないでしょ?」

「・・・・そうだな」

「守護竜が居ない今自分達で未来を築かなきゃね!」


 この砂漠に住んでいる人達も、皇都周辺に住んでいる人達も守護竜への感謝と後悔から過去を取り戻そうと必死で先に進めていない。先が見えなければ、このまま滅んでいくだけだ。だから、この先を考えられるようにならないと。


「ありがとうクーア、俺達の未来を考えてくれて」

「確かに俺達は昔を取り戻すことしか考えてなかったな」

「そうね・・・・」

「エルディラン様とヴィラス様が帰って来た時驚かせるくらいには、俺達も頑張らないとな」


 俺はこの国の守護竜ではないけれど、みんなが大事にしている物を俺も大事にしたいと思う。だけど出過ぎたまねはしないよ、この国を作り発展させていくのはここに住む人々の役目なんだから。そして、この国を見守る役目はエルディランとヴィラスだ。二人が戻ってくるまで俺はその役目を少しだけ肩代わりしているだけ、二人が帰ってきたら俺はどうしようかな・・・・


「失ったものは元に戻らない、だがより良くすることは出来る。守護竜様達がお帰りになられた時落胆されないよう俺達は進歩していかないとな」

「守られるだけの私達じゃないって事を見せましょうね」

「よ~し、頑張るぞ!」


 みんなはこれからの事を考え新たに決意を固めたみたいだけど、全てが終わった後俺はどうしようかな。みんなの傍に居たいけど、居ても良いのかな?・・・・先の事を考えても仕方ないよね。今は国を復活させてエルディランとヴィラスの事だけに集中しよう。俺もまだまだ力が足りないなって思う所があるから、みんなみたいに俺も頑張らなきゃ!


 暫く俺が使った魔法について色々話していて、そろそろシャリンが起きたかなと様子を見に行こうと立ち上がったその瞬間、体中をぞわぞわっと大量の魔力が駆け回ってた。


「ギィヤァ!」


 変な悲鳴を上げながら倒れそうになった俺をウォルは素早く支えると、ソファーの上に俺を横にすると焦った顔をしながら


「どうしたクーア!何処か痛いのか?なにか攻撃でも食らったのか?まさか、魔力の使い過ぎじゃ」

「っ」


 アルベルドは睨むように周囲を見渡し何時でも攻撃できるよう剣に手を掛け俺を守るように盾で俺の姿を隠し、レイランは俺達の周囲に水の結解を作り出した。シャールクは鞄から薬を取り出し俺に飲ませようとするけど、


ごめん、襲われたとかそういうのじゃないの!


「ごめん!違うのっただ吃驚しただけなの!」

「・・・・?」


 俺の言葉にみんな不思議そうに頭を傾げている。そう、ただ吃驚しただけなのだ。俺の体を駆け巡った魔力は俺を攻撃する物ではなく、俺の魔力がいきなり大量に増えたことによって全身に巡ってしまった魔力なのだ。俺も日に日に魔力が増えているけど、こんなにいきなり大量の魔力が増えたことは無い、一体何が有ったんだ?


「吃驚したって何に?」

「なんか魔力がいきなり増えてぞわぞわってしたんだよね」

「そんなことが?」

「魔力が増えたのか・・・・?」

「魔力がいきなり増えるなんて、殆ど聞かないけど・・・・理由は分かるの?」

「ん~多分」


 落ち着いて自分の魔力を確かめてみると、今まで水と光、浄化の属性が俺の魔力の中で一番強かったんだけど、今確かめてみると大地の属性が水と並ぶほど強くなっている。多分だけどこれは・・・・


 理由を話そうとしたその時、俺達の頭上に花弁が舞い散ると同時に少し透けている小さな少女とリオが現れた。みんなは突然現れた二人に驚いたけど、俺は何となく予想がついていたので驚くことは無かった。


「やっほ~リオ」

「おう!久々だな主!」

「初めまして、主!」

「主・・・・?」

「ということは、リオ様の隣にいるのは精霊・・・・?」

「精霊が二人も!」

「見るからに恐らく大地の精霊ね」


 そう、リオと一緒に現れたこの子は精霊なのだ、皇都でリオと初めて会った時サスヴァンで精霊が生まれそうだと言ってたからね、きっとその子が今生まれたんだと思う。そして、俺の魔力がいきなり増えたのもこの子が理由だね。


「そうですわ、私は大地の精霊。主の水が通っている大地全てが私の領域となりました。これから、よろしくお願いしますね」

「よろしく~俺の魔力が増えたのは君が理由だよね」

「そうですわ、私は主様と繋がっていますので私の力が主様の糧になります」

「なるほど、それで魔力が増えたのね」


 レイランは俺の魔力がいきなり増えた理由が分かり頷く。俺達が水を通してきた場所は広いその全ての大地がこの子の力となったのなら、魔力がいきなり増えるのも納得だ。


「リオに名前をあげたから、君にも名前をあげるよ。ん~とね・・・・ガイア、君の名前はガイアだよ」

「私の名前はガイア、素敵な名前感謝いたしますわ」


 ガイアはそう言って一礼すると、踊るように空中で一回転するとガイアの新緑のドレスに色とりどりの花が咲き、草冠には小さな白い花が咲き誇った。


「綺麗ね・・・・」

「あぁ美しい」

「まさか精霊を二人見れるとは・・・・」

「私の力が必要な際は何時でもお呼び出し下さい」

「じゃあな~」


 ガイアはドレスを摘まみながら一礼しリオは笑顔で手を振ってあっという間に消えてしまった。精霊って自由だよね~


「・・・・精霊の自由さはクーアに似ているな」

「うぇ!?」


 俺そんなに好き勝手して無いよ!

読んで頂きありがとうございます!

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