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俺、オアシスを復活させるよ!

全身の水分が無くなっちゃうんじゃないのかなと思う程号泣したシャリンは段々落ち着いてきたと思ったけど、次は俺が作った石像を眺めてラーラが泣き始めてしまい一体どうしたら良いんだか・・・・


「凄いねぇ~まさかこんな事になるとは」

「まぁ二人とも竜種への信仰が厚いからね~」

「実際多くの人間が同じ反応をするだろうな」

「シャリン殿の気持ちも分かるがな・・・・」


 ウォルは呆れたようにシャリンとラーラを見た後周囲を見渡すと、二人の泣き声を聞いて集まってきてしまった人がちらほらと。みんなの注目から逃げて来たのにまた注目が集まってきちゃうね~


「暫く掛かりそうだな・・・・シャールク住民達の様子はどうだった?」

「軽くしか見れてないが、好印象を残せたみたいだな。ここじゃあれだから、少し離れるか」


 石像を拝み泣いている二人から少し離れ人の目から逃げると


「反応は上々だな、元々疲弊していた町に水をもたらしたんだ悪い印象になる訳が無い」

「力への反応は?」

「騎士達からクーアが精霊だという事、そして俺達の身分について聞いたらしく納得してる様子だったな。俺達の力を怖がっていたり悪い疑いを持ってる話は聞かなかったな」

「ふむ、精霊と言う事を知ればあの奇跡にも納得するだろうな」

「そうね、それにアルベルドとウォル皇子が居る事も大きそうね。曲がりなりにも副団長と皇子だもの」

「曲がりなりにもって・・・・」


 言い切るレイランにシャールクは苦笑いする。ウォルとアルベルドは何も言わないので、特に気にしてないみたい。


「こういう時には身分も役に立つな」

「うむ」

「色々な人から話聞いて来たんだけどアルベルド、砂漠だと有名人なんだな。若い人達は知っている人は少なかったが俺達の親ぐらいの世代ではアルベルドを知ってる人が多かったな」

「皇都周辺だと勿論知っている人はいるけど、団長さんの方が印象に残ってることが多いわよね。なのに砂漠で有名って何をしたの?白風の一族だからってだけじゃないわよね?」

「・・・・昔来た時に少しな」

「お~気になるな」

「そうえいば、町長さんの一族を知ってたもんね」


 アルベルドは動揺することは無かったが、言いたく無さそうにしている。確か皇都に行くのにこのサイドを通って行ったんだよね。その時に何か有ったのかな~気になるな~


「今はそんなことより、現状の問題解決が最優先だ。オアシスを戻すのだろう?」

「話題変えやがったな~」

「気になるが、アルベルドの言う通りまずはオアシスだ。二人が落ち着いたら案内してもらい向かうが他に行きたい場所はあるか?」

「私は特に無いわね」

「俺も大丈夫だ。そういえば、さっきの話の続きになるが話が広がるのが早い。オアシスに向かう間に話は町中に広がると思うぞ」

「思っていたより早いな」

「井戸から離れていた人でも、あの水柱と水の鳥を見た人が結構な人数居るからな。あの盛り上がり様だと、話が広まるのはあっという間だぜ」

「そうなると、長い間この町に居るのは良くなさそうね。出て行くのが大変になっちゃうわ」

「うむ、やる事は今日の内に済ませた方が良いだろう」

「そうだな、明日には出発しよう」


 町の人々に歓迎されるのは良いんだけど、宴が開かれたりすると鎮魂の大地に行くまでの日にちが伸びてしまうし、一目俺達をみようと人が集まってきてしまったら大変だ。悪い事をしている訳じゃないけれど騒動が大きくなる前にこの町を出た方が良さそうだね。


「シャールク、この先の砂漠については聞いて来たか?」

「おう、勿論。アルベルドの言う通り昔から魔境だと言われてたみたいだが、ここ最近は酷くなっているらしいぜ」

「具体的には?」


 アルベルドは険しい表情をしながらシャールクに聞く。


「魔獣の数と種類が増えたのと、環境がより酷くなっているらしい。砂嵐の頻度が多くなって風も強くなっているって言ってたな。日が出ている間と日が沈んでいる間の気温の差も前より酷いって」

「ふむ・・・・」

「しかも、そのせいでネリアに住んでいる人達はサイドに来られないそうだ」

「それは本当か?」

「あぁ最近は岩の民を見かける事がほぼ無いそうだ」

「それは・・・・不味いな」


 シャールクの話を聞いて、より顔を険しくしたアルベルドは黙ってしまった。八年間も居なかった間にそこまで大きな変化があるとは思ってなかっただろうアルベルドは、


「オアシスの件が済んだら、知人に砂漠の状況を聞きに行きたいのだが少し離れても構わないか?」

「あぁ勿論だ。砂漠ではアルベルドが頼りだ、自由に行動してくれて構わない」

「感謝する」

「その様子だと想定していたより、酷い状態みたいね」

「うむ」

「ネリアの人々が我々を待っている、急ごう。そろそろ、二人も落ち着いて来ただろう」


 俺達はネリアに早く行く必要性が有る事を再確認すると、未だに泣き声が聞こえてくる二人の元へ行き


「そろそろ立ち直ってくれると有難いのだが・・・・」

「ラーラ、気を付け!」

「はい!!!!」


 まだ泣いているラーラにアルベルドは溜息をつくと、息を吸いはっきり大きな声で号令を掛けると、ラーラは勢いよく返事をしながら素晴らしく綺麗な気を付けをした。背筋はピンと伸び、指はしっかりと揃い顎を引いているラーラにアルベルドは頷くと


「うむ、いい加減立ち直れ」

「失礼いたしました!」

「クーア、石像をポケットにしまってくれるか?」

「は~い」

「んな!?消えた!?」


 命令して立ち直らせるは強引な手だけど、本当はアルベルドはラーラの上官の立場だもんね。ラーラはしっかりと騎士の様に泣いていた顔を引き締める。俺はシャリンが拝んでいた石像をポケットにしまうと驚いたシャリンは立ち上がり周囲を見渡し石像を探す。


「シャリン殿一旦石像は仕舞わせてもらいます。事が済みましたらお渡ししますので」

「そんな・・・・!?あ、失礼した。次はどちらに向かえばよいのだろうか?」


 石像を取り上げたアルベルドに抗議に抗議しようとしたシャリンだがアルベルドに睨まれると、はっとし自分がしなければならない事を思い出したみたい。ようやく立ち直った二人にウォルとアルベルドは


「俺達は一度枯れてしまったオアシスを見てみたいのだが、案内たのめるか?」

「勿論です!」

「井戸を復活させたことによって町に混乱が起きる可能性がある。ラーラは騎士達の指揮を執り安定させろ」

「了解です!」


 そう伝えるとはラーラは姿勢を綺麗に保ちながら急いで走っていき、シャリンは案内を始めた。色々あって休憩できたかと言われると微妙な所だけど今はオアシスに行くのが最優先!

 大地の記憶を読み取った時に、オアシスの光景を見たけれど水深が深くて水遊びが出来そうなくらいだったんだよね~こんな状況じゃ無ければ、復活させた水で泳いだりして遊びたかったけど今は我慢だよね。


 もう俺達が居る所まで、井戸が復活したという話が流れて来たのを聞きながらオアシスへ向かっていく。

 

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