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俺、ヴィラスに少し待っててもらうよ!

 やっと出会えたヴィラスはとても大人でこういう人をワイルドな格好良さって言うんでしょ?俺知ってるよ!そんなヴィラスはニヤリと口角を上げながら


「クーアか良い名前を持っているんだな」

「でしょ?ウォルに付けて貰ったんだ!」


 わ~い褒めてもらった!この名前はウォルに付けて貰ったんだけど、凄く気に入っているんだよっ俺は龍の姿からヴィラスと同じように人型を取ると目を丸くして驚かれた。


「幼いとは思っていたが、ここまで幼子だったのか・・・・」

「む~竜種に子供という表現ってどうなの?」

「まぁ的確かどうかと問われれば微妙だがよ・・・・いや、そんな事よりも」

「ん?うわっ」


 普通の竜種って生まれながらにして高い知能と豊富な知識を持っているから体の大きさは子供だけど純粋な子供かと言われると微妙だよね~まぁ、俺は世界の理とかの知識しか無いんだけどね!そんな事を話しながらヴィラスに近付くと、いきなり抱え上げられた。そして、眩しく輝くような笑みを浮かべながらゆっくりと


「子供かどうかはどうでも良い。まずはクーアに礼を言わないといけないな。俺の大事な国と民を救ってくれて本当に感謝する。恥ずかしい話だがそろそろ汚染された魔力を焼き尽くすのも限界が来ていたんだ。俺がここで諦めたら俺に宿る大量の汚染された魔力がこの火山から噴き上がり、国全てを飲み込んでしまうだろうから何とか意地でも堪えてきたが、クーアのおかげで全て浄化された。感謝してもしきれない」


 笑みを浮かべながらも少し涙を浮かべるヴィラス。そうだね、もしこの量の汚染された魔力が解放されたら、簡単に大地を飲み込みこの土地に宿る全ての命を飲み込んでいただろうね。今はその汚染された魔力に対抗できる竜種は残っていないから俺が居なければ世界の危機と言っても過言じゃ無かった。身体を蝕まれ魂を傷つけられ相当な苦痛だったろうに、その苦痛に耐え汚染された魔力を身体に閉じ込め漏れ出てしまう魔力は大地に宿る火の魔力で焼き尽くすなんて凄い精神力だ。そんなヴィラスには・・・・


「ううん、俺が浄化出来たのはヴィラスがここまで頑張って耐えてくれたからだよ!頑張ったね~よしよし」

「ちょ」

「頑張った子は褒めないと駄目だってウォルが言ってたからねっ」


 俺は抱き上げられている状態からヴィラスの頭に手を伸ばして頭を撫でてあげる。こんなに頑張ったんだから滅茶苦茶褒めてあげなきゃ駄目だよねっこらこら逃げないでよ~


「良い大人がこれをやられるのは流石に恥ずかしい!」

「え~」

「俺の感謝を受け取って貰えたならそれで良い!それよりも、ここからクーアを出さないといけないな」

「そうだね~」

「頭撫でるの止めなさい!」


 俺の撫で撫でから逃げるように俺を肩に乗せるのでそのまま撫で続けると、顔を真っ赤にしながら言われてしまったのでやめてあげる。


後でまたやってあげよ~っと


 まぁ確かにヴィラスの言う通りここから早く出ないと駄目だよね~ウォル達も心配しているだろうしこの魔力の中の世界から出ないといけないんだけど・・・・


「そうだね~出ないといけないんだけど魔力が足りないんだよね~」

「さっきの大技を使えばそりゃ竜種だろうと魔力切れになるだろうな」


 しかも、ここ魔力が回復しないんだよね~う~ん少し全力を出しすぎちゃったかな。


「どうしようかな~」

「大丈夫だ。恩人をこの中に閉じ込めるようなことはしない。俺の魔力を使えば何とかなるだろう」

「それは駄目だよ~」

「何故だ?見た所水属性のようだが相性が悪くとも力になるだろう?」

「だってヴィラスはもう殆ど魔力が無いでしょ?」

「っだがお前を帰す分はある!」

「だけど、その魔力を分けたらヴィラスの魂が危ないから駄目だよ」


 今目の前に立っているヴィラスは現実世界にあるあのボロボロの姿と違い元気そうに見えるけど、本当は汚染された魔力とずっと戦ってきたせいで魔力切れに近く魂もボロボロだ。それに俺がしたのは浄化で今まで蓄積されてきた傷や魂の消耗を治した訳じゃない。そんなボロボロの状態で魔力を分けたら何とか保っている魂が消滅しちゃうよ。


「それ以外に方法は無いだろう?さぁ俺の魔力を受け取ってくれ」

「ううん、そうでも無いんだよね~」

「?どういうことだ」


 俺を何とか現実世界に戻そうと険しい表情をしているヴィラスに俺はふふんと笑いながら秘策を披露することにした。


「みんな~おいで~」

「ん?何を呼んでいるんだ?ここは俺の魔力の世界、来れる者なんて・・・・」

「あいよっ」

「お呼びしょうか?」

「いらっしゃ~い」

「んな!?」


 虚空に向かって声を掛ける俺に不思議そうな顔をしていたが突然現れたリオ達に目を見開き驚くヴィラス。あはは、カッコイイのにその顔面白~い。


「精霊か!?」


 そう、俺が呼び出したのリオとガイアだ。肉体を持つ者は体が邪魔になって魔力の世界に来ることも、肉体を生成しないと駄目だから出る事も出来ない。俺の場合は肉体を持ってはいるけど自由に体を魔力化することが出来るからこの世界に来れたのだ。そして俺以外にも魔力化出来る存在と言えば


そう!精霊だよねっ


 彼らは魔力の権化と言っても良い程の力を持つ存在だ。だからこそ影響を受けやすいから汚染された環境じゃ呼び出せなかったんだけど、汚染が消えた今好きに呼び出せるんだよね。


「そうだよ~俺の魔力から生まれた精霊っ」

「この気配・・・・竜種か!俺はリオ、水の精霊だ。よろしくな」

「竜種様お初にお目にかかります。土の精霊ガイアと申します」

「自らの魔力で生み出した精霊だから主人の元へ自由に行けるのか・・・・」

「その通りっこれで魔力の問題は解決だよね?」

「あぁ、そうだな・・・・」


 いきなり現れた二人にヴィラスはまだ唖然としているけど、さっさと準備を進めないとね。


「何だ何だ?よく見れば主ってば魔力切れ寸前じゃん!」

「お話から察するに魔力をお渡しすれば良いのでしょうか?」

「そう!お願いできる?」

「勿論だぜ」

「畏まりました」

「あ、この場所って魔力回復できないから此処を出る魔力は残しておいてね」

「「はい」」


 俺はヴィラスの肩に乗った状態で二人に手を伸ばすとリオが右手をガイアが左手を握って魔力を渡してくれた。よし、これだけあれば現実世界に帰れるねっ


「色々と言いたい事はあるがクーアが元に戻れるようで何よりだ。これでお別れだな、もう一度改めて言わせてくれクーア本当にありがとう」

「ん?何言ってるの?ヴィラスも現実世界に帰るんだよ?」


 も~何言ってるんだが。これがヴィラスのジョークってことなのかな?


「は?いや俺はもう」

「すぐに治してあげるからちょっと待っててね~」

「え、いやちょっ」


 俺の言葉にポカンとするヴィラスを置いてさっさと俺はこの魔力の世界から抜け出すことにした。魔力の世界から抜け出した俺は体を作り直すと、そこには心配そうに俺が居た場所を取り囲み言い合っているウォル達が居た。


「ただいま~」

「「「「「クーア/様!?」」」」」

「ん?どうしたの?」

「どうしたのじゃない!心配したんだぞっ」

「汚染された魔力に飲まれ姿を消したと思ったら、ヴィラス様から光が放たれてあっという間に浄化されたんだがクーアの姿が無くてすっごく心配したんだからな!」

「本当に無事で良かったわ!」

「うむ、良かった・・・・良かった・・・・」

「もしやクーア様を失ってしまったのかと・・・・」

「あ~ごめんごめん」


 あはは、思っていた以上に心配させちゃったみたいだね。真っ暗で汚なかった洞窟はまるで聖域のように光り輝き溢れていた魔物達は全て消え去っている。ヴィラスの身体は骨の部分や失っている部分はあるけどヘドロのような汚れは綺麗に消えて本来の姿に戻っている。


「みんなも怪我が無いみたいで良かったよ」

「あぁ、クーアの加護とおかげでな」

「本当に助かったぜ」

「それで、どうだったのかしら?」

「もしやヴィラス様は・・・・」

「・・・・」

「ん?浄化は大成功だよ!ヴィラスと話してきたから後は復活させるだけだね」

「ヴィラス様と!?」

「じゃあ・・・・!」

「うん、弱ってはいるけど生きてるよっ復活させるためにみんなの力を借りたいんだけど良いかな?」

「勿論だ!!!」

「あぁ何でもする!」

「何をすればいいの!?」

「この身は全てヴィラス様のものです!」

「うんうん、じゃあ早速やろうかっ」


 よ~し、ちょっと魔力が足りないかなと思ってたからみんなが協力してくれるみたいで良かったよ。それじゃあ、早速ヴィラスをこの世界に戻そうか!

読んで頂きありがとうございます!

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