表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星空病棟  作者: 灯彩
2/3

xx日目――手紙

中学に入って一ヶ月。五月病も発症せず、というか、発症する暇もなく、日付が流れていく。

その中で俺は、何回女の子から告白を受けたか、もう覚えてない。

朝机の中を覗くと、また小さく折り畳まれた手紙。


「いいよなーモテるやつは!」


友人がまた集まってきて、折り畳まれた手紙を奪い取って騒ぐ。


「そう、良いことばっかじゃねーよ」


断るとわかっている手紙でも、差出人の女の子は、他の人には見て欲しくないだろう手紙を奪い返して、鞄にしまい込む。

――そう、あまり良いことばかりではない。

毎回断る罪悪感。その度に悲しい顔をする女の子。

イケメンだから良いよな、と言われ続けること自体も、俺にとっては嫌なことだった。自分がイケメンだと思っていないし、本物のイケメンは病院で見ているし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ