水と農業
続いて水との関わりですが。
もうね、水の観点から見たら、農業なんて存在するだけで罪です。
大気の項でも触れましたが、農業には肥料が必須で、その肥料の三大要素は、『窒素』『リン酸』『カリウム』です。
そして、窒素は『硝酸態』『亜硝酸態』という形であり。リン酸なんて、読んで字の如く。
ざっくばらんに言うと、肥料は『酸』です。
内政チート定番の『腐葉土』も、『腐植』という酸性の物質(窒化物)を含んでいます。
そんな感じで、農業は酸を環境に撒いてやる産業なんですよね。お陰で、化学肥料を撒くとき、油断していると服の隙間から肥料が入ってきて痛いこと。
酸を撒いたところに、植物には必須の水を撒く訳ですから。
もうお分かりですね?
農地から流出する水は、全て酸性の水です。
昔々の化学肥料とかグアノとかが無い時代なら農地から流出する水の酸性度なんて無視出来る程度だったのですが。今では便利な肥料をバンバン撒くので、その酸性度も馬鹿に出来ないレベルに。
実際、アメリカや中国等では、地下水が肥料のせいで酸性化した事例が多々あります。
じゃあ肥料やるの止めろ、って?
それは止められません。理由は次の『土壌』で述べます。