第86話「軍師プリムによる姫さま探索作戦と、辺境の王による姫さまホイホイ作戦」
──プリム視点──
「それでは、キャロル姫さまの探索をお願いします」
数日後。
辺境に集めた獣人族に向けて、軍師プリムは指示を出した。
道の向こうでは、旅商人のメネス=ナイリスが待っている。
これから獣人たちは、旅商人メネスの案内で、他の旅商人のキャラバンと合流することになっている。
護衛としての仕事を学びながら、ひそかにキャロル=グルトラを探索する予定だ。
探索のメンバーには、キャロル姫本人と会ったことがある者を選んである。
元々、獣人たちは『グルトラ太守領』に住んでいた。そのとき、キャロル姫が獣人の村を訊ねてきたことがあるのだ。
面識のある者なら、キャロル姫のにおいと足跡を見つけることができるはずだ。
「決して無理はしないように。いいですね」
「「「承知しております。軍師どの」」」
獣耳を隠すためのターバンを身につけた彼らは、一斉に頭を下げた。
辺境に来てから、彼らの表情はかなり明るくなった。
差別されることも、追い立てられることもなくなり、安心したのだろう。
「操られていたとはいえ……『辺境の王』の邪魔をした我々を受け入れてくださったこと、感謝しています」
「山の城もいただき、安心して暮らすことができますから」
「魔物もいないし作物も取り放題なんて……こんな土地、他にはないですよ」
そう言って獣人の者たちはプリムに頭を下げ、それから、見送りに来た家族たちに向かって手を振った。
旅立つ獣人たちを見送りながら、プリムは自分の作戦を再確認する。
プリムの目的は、キャロル=グルトラの保護と確保だ。
そうすることで『グルトラ太守』と『十賢者』がどのように繋がったのかを知ることができる。
もしかしたら、行方不明のキトル太守『アルゴス=キトル』の行方もわかるかもしれない。その情報を握れば、辺境は完全に『キトル太守』の上に立つことになるだろう。
仮にキャロル姫が見つからなかったとしても、無駄にはならない。
獣人たちに、旅商人の護衛を覚えてもらうことができるのだから。
彼らは耳と鼻が利く、旅商人と一緒に大陸を回ってもらえば、様々な情報を手に入れて戻ってくるはずだ。
「作戦は完璧です。我が王にもチェックしていただきましたから」
獣人たちと旅商人メネスを見送りながら、プリムはぼんやりとつぶやいた。
作戦は完璧なのに……なぜか、胸騒ぎがした。
「……いえ、どうしてわたくしは……『キャロル姫が見つからなかったとしても』……なんて」
ふと気づいて、プリムは胸に手を当てた。
数日前、ショーマと交わした言葉を思い出す。
たいした話はしていない。軍師として、『グルトラ太守領』から『キトル太守領』に来るときの、一般的なルートについて聞かれただけだ。
プリムは普通に街道と、森の位置について答えた。
ふたつの領地の途中には森があるので、人々は整備された街道を使う。
それだけの話だったのだが……。
「我が王が考えた『キャロル=グルトラ・ホイホイ』とは、一体……」
今回の『キャロル姫、保護計画』には3つの作戦が実行されている。
ひとつはプリム立案の『旅商人と獣人の、探索お迎え大作戦』
ふたつめはシルヴィア姫の『キトル太守姫の腹心による、お忍びお迎え大作戦』
最後にショーマとユキノによる『キャロル=グルトラ・ホイホイ作戦』だ。
普通に考えればキャロル姫は、プリムかシルヴィア姫の探索に引っかかるはずだが……。
「……我が王の作戦が一番てっとり早いような気がするのはなぜでしょう」
作戦の内容を、ちゃんと聞いておけばよかったな……。
……なんて、そんなことを考えてしまうプリムだった。
──キャロル=グルトラ姫 (逃亡中)視点──
「…………はぁ……ぁ。『キトル太守領』の城は……まだ、見えませんか……」
ここは、『キトル太守領』にある、森の中。
侍女を連れたキャロル=グルトラ姫は、木々の間を進んでいた。
弟のトニアが追っ手を出すことはわかっていた。
だから、馬は途中で乗り捨てるしかなかった。
馬に乗って街道を進めば、あっという間に発見されるからだ。
城を出たキャロル姫は、旅商人に変装して『キトル太守領』を目指した。
街道を馬で走り抜け、途中の村でそれを処分し、さらに街道を避けて、森に入った。
追っ手に捕まるわけにはいかない。
どうしてもシルヴィア姫、あるいはレーネス姫に伝えなければいけないことがあるのだ。
「……このままでは『グルトラ太守家』がなくなってしまうかもしれません」
「……姫さま」
「あたくしにはトニアを止めることができなかった。今は将軍たちもトニアの味方をしていますが、『十賢者』が本格的に乗り出してくれば、どうなるかわからない。城を乗っ取られることだってあり得ます。どうして……トニアにはそのことがわからないの……」
弟は、火遊びをしているのだと思う。
それも自分がつけた炎ではなく、他人からの飛び火で。
今の『十賢者』と関わるのがどれほど危険なことが、あの者にはわからないのだ。
「ならば、あたくしが『キトル太守家』に行って事情を伝えます。このキャロル=グルトラが『キトル太守家』についたとなれば、兵たちも攻撃の手をゆるめるはず。それにしても……『十賢者』のザッカスとバルトンを信用するなど、我が弟ながら……なんとおろかな」
息を切らしながら、キャロル姫は森の中を進み続ける。
同行しているのは幼い頃から付き従っている侍女のケイトだ。
護衛役でもある彼女が計画に協力してくれなければ、そもそも城を抜け出すこともできなかっただろう。こうして、見知らぬ森の中を歩くことだってできなかったはずだ。
「ともあれ。急ぎ『キトル太守領』内の大きな町か……あるいは砦を見つけなければ。シルヴィア姫とレーネス姫に連絡を取る前に追っ手に捕まったら……すべては終わりなのですから」
「ですが姫さま……そろそろ日が暮れます」
先を歩く侍女のケイトが足を止めた。
ふと横を見ると、木々の向こうに、傾きかけの太陽が見えた。
見知らぬ土地の、夜の森を歩くのは危険すぎる。
進むのはここまでにして、野営の準備をするべきだろう。
「商人たちの噂では……キトル太守領に魔物は出なくなったと聞いておるのですけれど……」
「噂を当てにしてはいけません。姫さま」
「そうよね。魔物が消えるなんてこと、あるわけがないもの」
「それこそ、伝説の王たる竜帝陛下でもなければできないことです」
「ええ。あの方に匹敵する方が降臨されたのであれば、すぐにでもお仕えするべきですものね」
キャロル姫は祈るように手を組み、目を閉じた。
それから、深呼吸をして、
「今日はこのあたりで野営をいたしましょう」
「わかりました。火を炊いても目立たない場所か、寒さをしのげる場所を探しましょう」
「ここは領土の境界近くの森でしょう? そんなものが都合良くあるわけ──」
キャロル姫と侍女のケイトは周囲を見回した。
小屋を見つけた。
「「…………え」」
ふたりは、ぽかん、と口を開けた。
森の隙間に立っているのは、確かに小屋だった。
正確にはこぶりな家といったところだろうか。
石造りの壁と、屋根があるだけの簡素な小屋だ。
石壁だけで作られていて、扉や窓さえもない。
中をのぞいてみても、やはり石の床があるだけ。家具はなにもない。寝床代わりの藁が敷いてあるくらいだ。
「…………どうしてこんなところに小屋が?」
「…………猟師のための小屋でしょうか」
目の前にある小屋は、まるで石の板を貼り合わせて建てたかのようだった。
これがここにある理由はわからない。
けれど、小屋がここにあるということは、建てた人間がいるということだ。
「どういたしますか。キャロル姫さま」
「この場から……少し離れた方がいいかもしれません」
キャロル姫は小屋から離れ、歩き始めた。
「猟師小屋があるということは、近くに村があるということでしょう。ならば、少し歩いてその村が見える位置まで行った方がいいでしょう」
「では。完全に日が暮れるまで進むといたしましょう」
キャロル姫と、侍女のケイトは、再び歩き始めた。
──1時間後──
「……村……見えませんね」
「……そうですね。姫さま」
謎の小屋を見つけてから、1時間が経過した。
キャロル姫と侍女のケイトは、いまだに森の中にいた。
足元は落ち葉が溜まり、足音を消してくれている。
木に登れば、かすかに街道を見ることができる。今のところ、追っ手の姿はない。
夕陽の位置から考えれば、『キトル太守領』の方に向かっていることは間違いない。
けれど、太陽は完全に沈みかけている。
時間切れだ。もう、休んだ方がいいだろう。
「仕方ありません。今度こそ野営の準備をいたしましょう」
「承知いたしました。風が当たらず、火を焚いても見つかりにくい場所を見つけましょう」
キャロル姫と侍女のケイトはまわりを見回した。
小屋を見つけた。
「なんで!?」
「……なんででしょう……?」
おかしい。
あの小屋からはかなり離れたはずだ。なのにここにも小屋がある。
もちろん、同じ小屋ではない。
入り口の向きが違う上に、屋根のかたちも微妙に違っている。
さっきの場所より木々の隙間が広いせいだろう。
屋根が低く、その分、中が広くなっている。床にはやっぱり寝床かわりの藁がある。
「……ど、どうしますか。姫さま」
「今日はもう、進むのは無理でしょう」
キャロル姫は空を見た。
間もなく夜が来る。今から森を進むのは無理だ。
それに、身体が休息を求めているのが自分でもわかる。
追っ手を気にしてながらの長旅だ。自分も、侍女のケイトもかなり疲れている。
「仕方がありません。今日はこの小屋を使わせていただきましょう」
「そうですね……」
小屋があるのに、その外で野営するのは馬鹿馬鹿しすぎる。
念のため火は炊かず、干し肉と水だけの食事を済ませ、キャロル姫は藁の上に横になった。
藁の布団はふかふかで、日向の匂いがした。
こんな森の中なのに、湿気はまったくない。
「……謎だらけですが……悪意は感じませんね……」
よく見ると、藁の下には大きめの板があった。
これで出入り口を塞げということらしい。
「ケイトも、中にお入りなさい。この板を扉の代わりとして、寄りかかって眠れば、守りの役には立つでしょう」
「しかし姫さま。それでは……」
「どのみち追っ手が来れば、こんな小さな小屋では防げなくてよ。今は体力を回復して、明日、距離を稼ぐことといたしましょう」
「……姫さまは昔から度胸がありますよね……」
「そうでしょうか?」
「で、なければ、城を出て、お忍びで他領に向かうなんてことはなさらないでしょう?」
「あたくしは、なにもしないことが恐ろしいだけです」
侍女のケイトと共に戸板に寄りかかりながら、キャロル姫は笑った。
「『十賢者』と共に『キトル太守領』を占領したとしても、いずれ限界が来ます。辺境にはおそるべき力を持つ王と、それに従う亜人たちがいると聞いていますから。その辺境と接した土地で、我が弟トニア=グルトラがやっていけると思いますか?」
「…………失礼を承知で申し上げれば……不可能かと」
「辺境より攻め込まれるだけならば良い。恐ろしいのは、本拠地が手薄になったところを背後から突かれることです。『十賢者』は信ずるに足りず、南には恐るべき双子の領主もいるのです。今は動かず、領土を守ることに徹するべき。トニアを止めるためにも…………『キトル太守領』に……」
やがて、キャロル姫は眠ってしまった。
隣で侍女のケイトは、扉代わりの板に背中を預けていた。
木製の板は厚く、立てかけると入り口の隙間にぴったりとはまってしまう。
上の方に空気穴があり、そこからぼんやりと、月の光が差し込んでいる。
「……なるべく早く、シルヴィア=キトル姫にお会いできればよいのだが」
キャロル姫の身体に寝藁を掛けながら、侍女ケイトはつぶやいた。
「それに、そろそろ水もなくなりそうだ。身体も、汗びっしょりだからな。近くに水場でもあればいいのだが…………まぁそれも、ぜいたくな話か…………」
ゆっくりと、瞼が重くなっていく。
彼女も疲れているのだろう。
少しだけ……と、自分に言い聞かせながら、侍女ケイトは目を閉じた。
彼女はキャロル姫の護衛として、戦闘訓練を受けている。
敵意ある者が近づけば、自然と目が覚めるはずだ。
「…………竜帝さま……どうか、キャロル姫さまにご加護を……」
つぶやいて、侍女ケイトは浅い眠りに落ちていったのだった。
『────ヘイホッ。ヘイホッ……』
「…………ん?」
かすかな声が聞こえたような気がして、侍女ケイトは目を開けた。
それに、少し地面が揺れたような……。
「敵の気配は……感じませんでしたね」
疲れていたのだろう。
仮眠のつもりが、何時間か眠ってしまったようだ。
戸板の隙間からは、月明かりが差し込んでいる。
まだ夜のようだ。
それにしては……妙に外が明るいような。それに、水音もする。
「……おかしいですね」
首をかしげながら、侍女ケイトが戸板を開けると──
「…………は?」
目の前に、泉があった。
小屋があるのは、相変わらずの森の中。
その一角に岩場があり、そこから水が湧き出している。
明るいと感じたのは、水場が月光を反射しているからだ。
ケイトは思わず、泉の水を手ですくってみた。
水は透明で、にごりひとつない。飲むと……うまい。
冷たくてきれいな水だ。これで身体を洗ったら気持ちがいいだろう…………。
「──って、おかしいですよね!? さっきまでこんなものありませんでしたよね!?」
「……どうしましたか、ケイト」
寝ぼけまなこのキャロル姫がやってくる。
「まぁ、こんなところに泉が」
「おかしいですよね? 姫さま。こんな泉、近くになかったですよね!? まさか、小屋が移動したとでもいうのでしょうか!?」
「……気がつかなかったのかもしれませんね。あたくしたち、疲れていましたから」
「……そういうものでしょうか」
「とりあえず、水場があるのなら利用すべきでしょう?」
やわらかい表情でほほえむキャロル姫。
彼女は荷物から布を取り出し、泉の水を含ませる。
それから旅装束をほどいて、ゆっくりと身体を拭き始めた。
無防備すぎる主人の姿に、侍女ケイトはため息をついた。
昔から、キャロル姫はこうだった。
生まれながらの姫君にして、大胆であり天然でもある。
これが正しいと思ったら一直線に進む。
相手が上の人間でも恐れず、亜人であっても分け隔てはしない。
それがケイトの主人、キャロル=グルトラだった。
「こんな水場があるということは、村も近いのでしょうね」
「確かに……そうかもしれませんね」
「今は暗くてわからないけれど、起きたら村のすぐ側にいるかもしれませんよ」
「ははは。まさか」
旅の汗を流し終えたふたりは、また、小屋の中に戻った。
水場で一休みしたせいか、さっきより深い眠りに落ちていき──
『──ヘイホッ。ヘイホッ』
『──ヘイホッ。ヘイホッ』
『──ヘイホッ。ヘイホッ…………』
「おはようございます。姫さま」
「おはよう。ケイト。じゃあ、今日もがんばりましょう」
「今日こそ村が見つかるといいですね」
翌朝。
旅の疲れも取れたふたりは、すっきりと目を覚ました。
そうして、小屋の戸板を外すと……。
視界の先に、村があった。
「ええええええええええっ!?」
「あらあら。昨日は暗くて気づかなかったのでしょうか?」
小屋があるのは、森の端。
木々の向こうには牧草地帯があり、その向こうには小さな村があった。
村の側の平地では旅人が火を焚いて、朝食を摂っている。
旅商人のキャラバンだろうか。
「おかしいですよね!? 姫さま! 水場はどこにいったんですか?」
「ないのですから、しょうがありませんよ。ケイト」
「なんなのですか、この小屋は。まるで生きているようです。本当に……私たちが眠っている間、こっそりと移動したとでも言うのですか……?」
ケイトが聞いても、小屋はなにも答えない。
小さく『ヘイッ』という声が聞こえたのは……たぶん、鳥の鳴き声だろう。
「静かに、ケイト。人が来ますよ」
「……はい」
キャロル姫がつぶやき、侍女のケイトが剣に手をかける。
平原で食事をしていたキャラバンの中から、ターバンをつけた女性がひとり、こっちに向かって歩いて来る。武器は持っていない。敵意がないことを示すように、両手を挙げている。風が彼女のスカートを巻き上げる。その下から現れたのは、ふわふわの尻尾だ。
「──獣人、ですか」
「見覚えがあります。あれは以前、あたくしが食料を届けた村の……?」
ふたりが見ている前で、女性がターバンを取った。
その下から現れたのは、まぎれもなく獣耳だ。
「お久しゅう存じます。キャロル=グルトラ姫さまとお見受けいたします」
彼女はキャロルたちから離れた場所で膝をつき、こちらを見た。
「……名乗られなくても結構です。ご本人なら、どうか、うなずいてください。私はあなた方の味方です」
「……獣人の村の者ですね。どうして『キトル太守領』に?」
「恐れながら……弟君トニア=グルトラさまの命令で、『キトル太守領』を混乱される役目を負うておりました。黒魔法をかけられ、暴れるように、と」
「────トニアが!?」
「ですが、今は術からも解放され、『辺境の王』の元で働いております」
獣人の少女は言った。
「『辺境の王』はシルヴィア=キトルさまと同盟を結ばれ、その関係で、キャロル姫さまを保護するために我々を遣わされました。我々は『辺境の王』の配下『翔軍師』プリムさま直属の者たちです」
「……『辺境の王』が、シルヴィア姫さまと」
「……そのようなことがあったとは」
キャロル姫と侍女ケイトは目を見開いた。
獣人の女性は、とても優しい目で、ふたりを見つめていた。
「それにしても……こうも簡単にあたくしたちの居所を突き止めてしまうとは……その軍師という方は、すさまじいものですね」
「さらにすさまじいのは『辺境の王』です。おふたりを安全に、ここまで導かれたのですから」
「『辺境の王』が?」
「ええ。あの方のヘイが」
「『辺境の王』の兵……? そのようなものは、見かけませんでしたが……?」
「……そうですね。もう、おりませんから」
「「?」」
キャロル姫と侍女ケイトは首をかしげた。
ふと、振り返ると──小屋がなくなっていた。
「「んんんんんっ?」」
『…………ヘーイ』『…………ヘイヘーイ』
小屋はもう、影もかたちも見えない。
遠ざかっていくかけ声のようなものが、ただ、森に響いているだけだった。
「……なんだったのでしょう。あの小屋は」
「……ま、まるで魔物に化かされたような気分です……」
「…………詳しいことは、我らの主から説明させていただきます」
そう言って獣人の女性は、キャロル姫に手を差し出した。
「私たちは、姫さまたちをお望みの場所へとお連れするように仰せつかっています。ですが、その前に、私たちの主人と会ってはいただけないでしょうか。キャロル=グルトラ姫さま」
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