「まささん、ねねさんに質問する」の巻
(怒涛の試練をくぐり抜けたまささんは、お土産用の純けいが焼き上がるのを待つ間、ねねさんといろいろお話をしたのでした)
「ねねさんは、お休みの日とかには何してます?」
「お酒呑んでる!」
「……」
「だいたい三日に一度くらいは二日酔いになてるよ!」
「一年三百六十五日中、三百六十六日ぐらいはお酒呑んでてそうですね」
「そこまで酷くないよ。一年で三百六十三日ぐらいだと思うよ」
「そのマイナス二日はなんの根拠で?」
「適当。それぐらいは呑まない日があるんじゃないかて思たから」
「……」
「まささんは、休日に何してるの?」
「う~ん、小説書いたりしてます」
「ショセツ? ショセツってなんですか?」
「(心の声:ああ、日本語のボキャブラリーがまだ少ないんだな)ノベルのことですよ」
「おゥ、ノベル! すっごいですね! どこで読めます」
「カネになってないのならここで(と、ねねさんのスマホを弄って「小説家になろう」のマイページを呼び出す)」
「(作者名とまささんの免許証に載ってる名前が一致してるのを確認して)ホントだ! 凄いです、まささん!」
「(心の声:うう……そこまで凄いと言われるのは、なんとも複雑な気分。ここは話題を切り替えよう)ところでねねさん」
「なんですか?」
「今回のことなんだけど、なんでボクみたいなののお誘いにのってきたの? 普通の女の人なら、初対面の男の誘いになんてほいほい付いてきたりしないでしょ? いや、それが迷惑だったっていうんじゃなくってさ、率直な好奇心の結果として聞いときたくて」
「わたしがまささんのお誘いに応えた理由ですか?」
「ええ」
「それは、ぴぴっときたからです(←自信満々)」
「はぁ!?」