「ねねさん、無茶振りする」の巻
(個人営業のお店と思われる中華料理店。そこに入ったまささんとねねさんは、窓際のカウンター席に並んで着座したのでした)
「まずは飲み物からですね。わたしは生中。まささんは?」
「じゃあ、ボクはウーロン茶を──」
「まささん」
「はい?」
「今日はまささんも飲んでください。いつもわたしだけ飲んでるのは、不公平だと思いませんか?」
「いや、でも、ボク、クルマの運転が」
「まささん!」
「はい」
「そんなの代行呼べば済むことです。まささんは、いつからそんないくじなしになたのですか?」
「いや、いつからと言われても(心の声:こりゃ抵抗するだけ無駄だな。トホホ) わかりました。じゃあ、お付き合いします。ボクは日本酒で」
「では、カンパーイです! あ、店員さん! これとこれとこれとこれとこれとこれを注文します!」
「ちょちょちょっと待ってください。ねねさん、そんなに食べられるんですか?」
「食べられるわけないじゃないですか。わたしが食べきれなかった分は、まささんが食べるんですよ」
「(心の声:そんな無茶な)」
「がんばてくださいね、まささん!(グビグビ)」
「が、がんばらせていただきます(ちびちび)」