「まささん、全力で拒む」の巻
(降ってわいたようなねねさんの提案に、まささんは思わず困惑してしまいます)
「え、え~っと……お母さんって、ねねさんのお母さんのことですよね」
「ほかにいたい誰がいるというのですか? まささんはいろいろ物知りですけど、時々物凄くアホですね」
「いやいやいや……それはさすがに……というか、ねねさんのお母さんはそもそも日本語話せるんですか?」
「大丈夫です。だいたいの意味はわかりますよ(といってスマホを取り出す)」
「ま、待った!(心の声:これはさすがにまずそうだ。ポイント・オブ・ノーリターンを超えてしまいかねない!) 今回はちょっと遠慮しておきます」
「? なんでですか?」
「親御さんと話せるほど親しい仲じゃないでしょ?」
「何をいまさら言っているのですか。まささんはこれまで、何回わたしの中で気持ちよくなりましたか? それで親しくないなんて言たら、どうすれば親しい関係になるというのですか?」
「それはそうですけど……」
「ふん。でも確かに、まささんの言うこともわからないではないです」
「(心の声:ほッ……)わかってくれましたか」
「つまりまささん的には、まだまだえちの回数が足りないということですね!」
「ファッ!!!?」
「まささんが、それほどえちが好きな男の人だなんて思てませんでした。どうやらわたしの見込み違いだたみたいです」
「ファッ!!!?」
「では仕方がありません。もう少しわたしのほうで、まささんがいろいろ満足してくれそうなことを考えてみますね。日本の男の人、あまりえちな女のひとは好きでないと聞いてたのでたくさん我慢してたんですけど……もう我慢しません!」
「(心の声:ちょっと待て! この娘いったい何を……何を考えようっていってるんだ?)」
別れを告げられるのとは全く別の、ある意味男の沽券に関わる不安を覚える、そんなまささんなのでありました。