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「まささん、拉致される」の巻

(早朝起床+ロングドライブ+サーキット走行+ロングドライブという連続コンポを決めたせいか、焼き鳥を食べるまささんの顔に疲れの色が滲み出します)


「まささん、大丈夫ですか? よく見ると目の下にクマできてますよ」


「う~ん、さすがに少し疲れたかな」


「ですよね~ いっぱい食べていっぱい飲んで、エネルギー補充したほうがいいですよ」


「そうさせていただきます。不思議と食欲はあるんだよな~ なんでだろ?」


「人間の三大欲求ですからね」


「難しい日本語知ってますね。どこでおぼえたんですか?」


「前に付き合ってたひとが教えてくれました。食べたい・眠たい・えちしたいは、人間の三大欲求だて。だから、ホントウに疲れたら、食べたくなるのは仕方のないことなんですよ」


「そんなものなんですかね」


「ささ、まささん。ワインも追加したので飲んでください」


「じゃあいただきます(ぐびぐび)」


「おぅ! なかなかの飲みっぷりですね。わたし、まささんの飲みっぷり好きですよ。惚れ直してしまいそうです!」


「(心の声:お世辞とはわかっているけど、そのタイミングがうまいよな)」


そうこうしている間にも会話は進み、やがて身体を巡ったアルコールがまささんの意識をもうろうとさせ始めます。


「(トイレから帰ってくるなり)う~、ふらふらだ~」


「ほんとうですね。じゃ、今日はこれぐらいにしておきましょう」


「ごめんなさいね」


「疲れてるんだから仕方がないですよ。体力温存してください」


「はい」


「おにさん、代行お願いします!」


しばらくしてやってきた代行業者に愛車のキーをゆだね、まささんは助手席側のドアを開けようとします。


「あ~、待てください。わたしがそこに乗ります」


「え? なぜに?」


「わたしが道案内しますので、まささんは後ろでしばらく寝ていてください」


「ああ、気を遣わせてしまってごめんなさい。運転手さん。死ぬほど乗りにくいクルマなんで、クラッチ(←当時、メタルの強化クラッチが入ってましたw)繋ぐ時にはあおり気味にして繋いでください」


「かしこまりました」


かくしてまささんのインプレッサが発進します。


まささんの意識があったのは、おおよそその時まででした。


次に気が付いたのはねねさんの声によってです。


「まささ~ん、着きましたよ~ 起きてくださ~い」


「はぇ……(心の声:ああ、ねねさんのアパートに着いたのね)」


「じゃ、運転手さん。これお代です。ありがとございました!」


「あ……あれ?」


「どーしたんですか、まささん?」


「ここどこ?」


「ラブホです!」


「はいッ!?」


「わたし言いましたよね。今日はまささんのいぱい飲んであげるて」


「はいィィィッ!!!?」


「ささ、急いでお部屋入りましょ。まささんはなんにもしなくていーですからね。今日は、ねねが全部してあげます。頑張てください!」


「はいィィィッ!!!?」

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