「まささん、ねねさんと待ち合わせする」の巻
(サーキット走行会当日。まだ真っ暗な午前五時に、まささんはねねさんとの待ち合わせ場所に赴きました)
「(心の声:しかしなんだな。なんで待ち合わせ場所が、いつものとおりのファミレスなんだ? 二十四時間じゃないからとっくに閉まってて、街灯もなく真っ暗なんだけど)」
「お待たせしました~」
「うわ、びっくりした! おはよう、ねねさん」
「おはようございますー」
「寒いでしょ? 急いでクルマの中に」
「はい。おじゃまします」
「んじゃ、出発しますか……って、ねねさん? なんだかお酒臭いんですが……」
「実は四時まで飲んでました。物凄く眠いです~ 二日酔いになるかもです~」
「そ、それは大変ですね。高速乗る前にコンビニ寄りますか?」
「お願いします~ で、よかたらソルマック一本買てきてください」
「了解です(心の声:不安だ。めっちゃ不安だ)」
そのあとまささんは高速道路に乗って、仲間たちとの待ち合わせ場所である県境のサービスエリアに向かいます。
「うわぁ、ひどい雨だな。あっちも降ってるんだろうか?」
「すぴ~」
「ねねさん?」
「すぴ~」
「あらら(心の声:いつのまにか背もたれ倒して寝ちゃってるよ。仕方がない。なるだけ柔らかい運転に努めよう)」
ますます不安の高まるまささんなのでありました。