「まささん、ねねさんをサーキットに誘う」の巻
(デートが終わってねねさんをアパートに送っていく最中、まささんはずっと計画していたことをねねさんに伝えます)
「ところでねねさん」
「なんでしょ、まささん」
「今度、仲間たちとサーキットに行くことにしたんですが」
「おゥ! それは凄いですね!」
「よかったら、ねねさんも来ませんか?」
「えーッ! でもわたし、クルマ持てませんよ」
「いや、見るだけでも全然OKですから」
「そーなんですか! だたら行かせてもらいます!」
「ありがとう。じゃあ、その旨、準備しておきますね!」
「出かける時間はどれぐらいになりそうですか?」
「早朝ですよ。だいたい、朝の五時ぐらいですかね」
「えェッ! 五時ですか!」
「早すぎましたか。なんならキャンセルしてもらっても」
「その時間だたら、わたし寝てないかもしれません!」
「(心の声:はて? なんで徹夜が前提な訳?)」
「わたし、毎日それぐらいまでお酒飲んでルームメイトとお話ししてます!」
「……さ、左様ですか……」
「まささん。クルマの中で寝ちゃうかもしれないですけど、それでもいいですか?」
「ボクの車の助手席はあなた専用みたいなもんですから、全然構いませんよ」
「そーですか! だたらやぱり行かせてもらいます!」
「寒い時期ですし、場所が海沿いなので、当日は厚着してきてくださいね。あと、ズボン履いてきた方がいいです」
「わかりました! 楽しみですー!」
無邪気に笑うねねさんを見て、なぜか一抹の不安を覚えるまささんなのでありました。