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「ねねさん、韓国人を語る」の巻

(ねねさんが口にしたひと言を受けて、まささんが疑問符を掲げます)


「本音と建て前?」


「そ、本音と建て前です」


「それがなんで、日本人と韓国人がわかりあえない理由になるわけ?」


「わかりやすく言うとですね、韓国人は、ホントーはそのひとのことが大好きなのに、なぜかそのひとの悪口を大声で言たり、自分が不満に思てることを真っ直ぐ相手に言たりします。自分がそのひとのこと気にしてるんだと、そのひとに知てほしいからです」


「(心の声:まるで小学生のガキじゃねえか)」


「ところがですね。日本人は、そんな韓国人の態度を見ても、怒て言い返してきたりしませんでしょ? 韓国人は、それを日本人が自分の言たことを丸呑みにした証拠だと思うのですよ。自分が日本人の上に立たと思うのですよ。上に立たということは、韓国人にとて、自分がそのひとを教える立場になたということとイコルなわけです」


「ほーほー」


「なんですが、日本人としては、黙て韓国人の言うこと聞いてても、韓国人の言たこと丸呑みにしたつもりは全然ないわけです。もちろん、韓国人の下になたつもりもありません。日本人、単に様子見してただけなわけです。そしたら、自分が上の立場だと信じてた韓国人は、下のくせになまいきだー、と日本人に怒るわけです。そうなると、今度は日本人が、テメー、いつおまえが俺の上にたたんだ! 増長するのもいーかげんにしろー、てブチキレルわけです。おゥ! 現在の韓日関係の成立ですね」


「(心の声:へェ、なかなか賢いじゃないですか。よくわかってる)」


「問題は、すぐに相手の悪口と上から目線のお小言から入る韓国人と、そういう言われ方してもはじめは黙て空気読んでる日本人の相性が思い切り悪いことです。キムチと一緒いしょにアイスクリーム食べるようなものです。おいしくなるわけありません」


「文化の差だねェ」


「そう。文化の差です。わたしも正直、まささんが怖いと思うときがあります」


「ボクが怖い? なんで? ボク、何かしたっけ?」


「違います。もしかして、わたしがまささんを怒らせることしたり言たりしてるのに、まささんが黙てそれを飲み込んでるだけかもしれないと思うと、どうしても怖いと思てしまうんです。わたしが莫迦なこと言たら、すぐに怒り返してくれるまささんなら安心なんですけど、そしたらそれは、わたしのまささんではなくなてしまいますから。難しい話ですね」


そう言ってケラケラ笑う、ねねさんなのでありました。

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