「まささんねねさん、参加者と合流する」の巻
(ビアホール電車に乗るため集まっていたまささんのクルマ好き仲間たちは、彼女連れでやってきたまささんを見て、思わず驚きの表情を浮かべるのでした)
「こんばんわ~(心の声:おおッ! ラブコメとかでありそうな反応だけど、これはこれでなかなか気持ちいいもんだな)」
「まささんさん。一応女の子連れてくるとは聞いてましたが、まさかまさか、本当に連れてくるとは思ってませんでしたよ」
とは、このイベントの主催者、チューニングショップ「エム・スポーツ」のミズヤマさんの言葉です。
「ほかの誰かなら別に驚きませんけど、これがあのまささんさんが、となると……ねェ(と周囲の皆々に同意を求める。そして頷く周囲の皆々)」
「……妙に引っかかるリアクションじゃないですか」
「だってそうでしょ? あなた、日頃から女性不信隠してないじゃないですか? いまどきの日本女はイケメンに虐待されても『キャーッ! 漢らしいわ! ステキッ! 抱いてッ!』になるけど、ブサメンに人生救われても『キモッ! どうせ初めからあたしのこと狙ってたんでしょ! 不潔ッ! 消えてッ!』になるってのは、いつものあなたお得意の台詞なのでは? なのに、いったいこれは、どういう風の吹き回しですか?」
「いや、この娘、そもそも日本人じゃないし」
「えッ!?」
「どもみなさん、初めまして。韓国から来たねね言います。今日はよろしくお願いします」
猫の皮を二重に被って丁寧に一礼するねねさんなのでありました。