「まささんたち、なおもだべる」の巻
(しょっぱいブラックラーメンをすすりながら、まささんたちはなおもだべるのでした)
「でだ。おまえさんは、そのハングル彼女とこれからもヨロシクやってくつもりなのか?」
「一応、向こうが飽きるまでは付き合うつもりだが」
「嫁にするんか?」
「俺が良くても最終的には向こうが嫌がるだろうし、そもそもこっちにゃカネがない」
「確かに。ただでさえ収入不安定な底辺貧乏夢老い人と所帯持ちたがる酔狂なオンナなんざ、この宇宙にはまーずおらんわな」
「だろ?」
「とはいえおまえさんの年で二十代っつーのは、正直個人的にはもったいない気もしないではないが……それもしかたのないことかもしれんなァ。生活力もそうだが、おまえさん、どこに出しても恥ずかしい、正真正銘の嫌韓厨だしな」
「テメー、ナニ人聞きの悪いことを言ってやがる(苦笑)。俺のどこが厨だって? 嫌韓・怒韓通り越して、楽韓こじったコリアンウォッチャーなのは認めるが、厨ってほどじゃ──」
「ホホゥ。んじゃオメー、初めておぼえた韓国語披露してみそ? 『お元気ですか』とか『ありがとうございます』とかじゃねーだろーが」
「……ウリヌン チョッパリガラニヤ イルポンサラミア』
「意味は?」
「『俺らはチョッパリ(←日本人に対する差別用語)じゃねェ! 日本人だ! ふざけんな、ボケェ!』」
「それのどこが厨じゃないって? ん?」
「俺が悪かった……」