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「まささん、ねねさんの髪を洗う」の巻

(その後、まささんの背中を洗っていたねねさんは、まささんの頭にいきなりシャワーをかけたのでした)


「ぶはッ! 何、何々ッ!」


「まささん。わたしが頭洗ってあげます(わしわし)。どう? 他人に頭洗ってもらうの気持ちいーでしょ?」


「ま、まあね(心の声:床屋でやられるのとはまた別の快感。く~、癖になりそ)」


「じゃ、流し終えたら、今度はわたしにも同じ事やてください。お願いします!」


「はェ?」


まささんの洗髪を完了したねねさんは、さっさと自分から身体洗うモードに突入。湯船に強制送還されたまささんに、有無を言わせず「背中洗う」→「髪を洗う」の連続コンポを要求してきたのでした。


もちろん、これを拒絶できるほど肝の太いまささんではありません。


「(心の声:う~、すべすべじゃ~)」


慣れない(いやらしい)手付きで若い女性のナマ背中を堪能してしまったまささんは、続いて洗髪モードへとチェンジします。


「(心の声:シャワーを当てて、シャンプー手に乗せて、そのままわしわし……で、いいんかいな? 女の髪なんか洗ったことないから、さっぱりわからんぞ)」


「まささん! もと力入れて洗てください!」


「こ、これぐらい?(わしわし)」


「駄目です! もともと強くしてください!」


「(心の声:指に髪の毛が引っかかるんだが、いいのか? 痛くないんかな?)じゃあ、こんなもんで(がしがし)」


「う~ん、キモチイー! 髪の毛長いと、ホント、洗うのがタイヘンね。わたし、ずと誰かにこうして頭洗てもらうの夢だたの! まささん、アリガトー!」


「い、いえ。どーいたしまして」


「じゃ、シャンプ流したら、リンス付けてください!」


「おーけー」


リンスを馴染ませたねねさんのロングヘアを何度も手指ですいているうちに、美容師さんに憧れる男性の気持ちが少しわかったまささんなのでありました。

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