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「まささん、またしても流される」の巻

(食事を終えたまささんは、ねねさんの勢いに流されるまま、またしても宿泊施設にインしてしまったのでありました)


「(心の声:ああ……また来てしまった。自制しよう自制しようと思ってたのに……なんて心の弱い俺)」


「まささ~ん。何考えてるですか」


ふたりして湯船の中に浸かりながら、ねねさんがまささんに問いかけます。


「お湯、温かたですか? も少し熱くしましょうか?」


「う、うんそうだね。お願いするよ」


蛇口を捻ってお湯を注ぎ足すねねさん。


「じゃ、まささん。こちに足伸ばしてください」


「何すんの?」


「マッサジしてあげます。ふくらはぎ。きもちいーですよ!(もみもみ)」


「おおッ! 確かにこれはキモチイイッ!」


「でしょ~」


「うん。ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれるって理由がよくわかる」


「へェ。ふくらはぎってそんな風に言われてるですか? わたし、全然知らなかたです」


「病気で熱出した時、薄めたお酢に浸したタオルをふくらはぎに巻くと、熱冷ましにいいんだよ」


「おゥ! 初めて聞きました! そ言えば、ネギも熱出した時使うといいて聞いたことあります!」


「(心の声:ああ。確かアスホールに突っ込むってやつだな。俺は勘弁だな)」


「まささん。わたしの足もマッサジしてくれませんか?」


湯船の外ににょきっと突き出すねねさんの足。


まささんは、おどおどしながらマッサージを始めます。


「おゥ! 男のひと、やぱり力ありますね。きもちいーです! おゥ! そこッ! そこすっごくいーですッ! もとしてくださいッ! あんッ! そこ違うッ! そこじゃなくて、さきのところッ! そ、そこッ! もと強くッ! もと強くッ! ああッ!」


「(心の声:すいません。それ以上(いろ)っぽい声あげるの勘弁してください。オジサンの一部が反応してしまうじゃないですか)」

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