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「ねねさん、ピロートークする」の巻

(かなりムリヤリな展開でまささんと結ばれた?ねねさんは、ビビるまささんをまるで無視して、そのままピロートークモードに入っちゃうのでした)


「まささん。何ひとりで落ち込んでるですか?」


「……とても笑える状況じゃないからです。勢いと性欲に負けた自分がいちばん悪いことは、そりゃもうじゅーじゅー承知してますが、それでもやっぱりアレはまずかったんじゃないですか? アレは?」


「アレて、いたいなんですか?」


「避妊しなかったことですよ」


「おゥ、ヒニンね! なんだまささん、そんなこと気にしてたですか」


「そんなことってねェ、あなた。避妊ってのは、十分以上に大事な問題だと思いますよ。あーッ! 俺ってホントにサイテーな駄目男だァ!(←と頭を抱えてのたうち回る中年男)」


「まささん。まささんは確かにどーしよーもなくサイテーな駄目男かもしれませんけど、わたしは、まささんと違てサイテーな駄目女じゃないですよ」


「???」


「わたしがまささんとあんなこと(避妊なしのセックス)したのは、ちゃあんとお薬飲んでたからに決まてるじゃないですか。そじゃないとわたし、そもそも自分からえちしようなんて言いませんですよ。えちする時、自分の身は、しかりと自分の考えで守る。自分の身体の大事なことを相手のひとに任せるなんて気持ち、わたし初めから持てません。そういうので何度も酷い目にてきましたから。だからですね、まささんが気にすることはなんにもないですよ。だいたいアレは、まささんじゃなくわたしが望んでやたことじゃないですか? もしかしてまささんは、自分の決めた行動は自分が責任とるものだて、学校で習わなかたですか?」


「いやねねさん。あなたは簡単にそう言うけどね、それでももし何かあっちゃったら傷付いちゃうのは女であるあなたのほうですし──」


「じゃ、何かあっちゃったら、責任とてください!(ニパッ!)」


「そりゃまあ、言われるまでもなく取りますが」


「だたら、なんの問題もないではないですか? もしわたしに何かあっちゃったら、まささんがわたしの面倒見る。で、そのお返しに、わたしはまささんとまささんの子供の面倒見る。つじつま合てます。う~ん、これて素~晴らしいギブ・アンド・テイクですねェ」


「(心の声:なんだ? なんだ? いったいなんだ、このノーテンキぶりはッ!? 正直ついて行けん……とてもじゃないがついて行けんぞォォォッ!)」


「ま、残念なことに、その何かは今回、絶対ぜたいに起きないわけですが。でも、わたしとしては本気で残念です。わたし、まささんの子供だたら一ダースくらい産んであげますよ!」


「……ありがとね。うん。心の底から嬉しいよ。ははは(心の声:そんなことになったら、俺、破産するな……ああ、間違いなく)」

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