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「まささん、ねねさんと入浴する」の巻

(なんだかんだ押し切られるようにして、近場の宿泊施設に引っ張り込まれた?まささんなのでありました)


「じゃ、まささん。わたし、お湯落としてきますね」


「あ、はい(心の声:なんだこれは? なんでこんな状況になってんだ? これはッ、孔明の罠かッ!?)」


まるで読み切りのエロ漫画みたいな現実に、まささんの頭はまるで付いていってません。ただただ、湧き起こる不信感に弄ばれるのみでした。


「(心の声:これは、ひょっとして美人局つつもたせか? いや、ここまで来てそれはない。その手の真似さらすなら、むしろもっと暗くなって人気が少なくなってからだろう。じゃあ、もしかしてマジもんなのかッ!? よりによって、この俺を相手にッ!? そッ、そんな莫迦なッ! ありえんッ! そんなことがあっていいはずがないッ! でッ……でかッ……でかるちゃあぁぁぁッッー!!!)」


「まささーん! お湯張りましたよ。入てくださーい」


「う……うん。いま行きます」


混乱したままのまささんは、とりあえずお風呂場へと向かいます。


で、服を脱ぎ、かけ湯の代わりにシャワーをしたあと、のんびりと湯船に。


「(心の声:む、むゥ……だんだんとアリジゴクの底に向かっているように思うのは気のせいなのか? しかし待て。もし、もしもだ。もしもこれが我が人生最大級のラッキーだったらとしたら、俺はいったいどうすりゃいいんだ? 素直に受け入れるべきなのか? それとも、リスクを避けて一挙に転進すべきなのか? わからん! さっぱりわからん! 経験則が不足しすぎてるッッ!!!)」


肛門の直径が極小なだけでなく、なんともチキンなまささんです。


そして、そんなまささんに追い打ちをかける声が、次の瞬間、バスルームの中に響き渡りました。


「まささーん! 失礼しますねー。背中洗ってあげるよー!」


「えッ!!!」


まささんが驚く間もなくバスルームに入ってきたのは、入浴準備完了したねねさんです。


もちろん、服なんて着てません。


それを見て「わわわッ!」と狼狽するしかない、まささんなのでありました。

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