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「ねねさん、力説する」の巻

(ねねさんからの降って湧いたようなR18提案に、目を白黒させるまささんなのでありました)


「……あのですね、ねねさん。いま自分が何言ってるのかわかってます?」


「わかてますよ。わたし、まささんとえちしたいです」


「それこそが、わかっていない何よりの証拠なのでは?」


「なぜですか?」


「いや、なぜって……ふつーですね、出会って二度目のデートのカップルがすぐさまそういう関係になるってのは、少し異常な流れなんじゃないですか? 男女の関係ってのは、もっと慎重にお互いを理解してからのものにすべきかと──」


「まささん」


「はい?」


「まささんはアホですか?」


「はいッ!?」


「まささん。オトコとオンナの関係は、えちがゴールじゃないですよ!」


「……はい???」


「オトコとオンナは、えちすれば終わりじゃないです! オトコとオンナは、えちすること目的に付き合うわけじゃないです! オトコとオンナ、大事なのは、お互いしっくりいきながら、一緒の人生歩いてくことです。そのことから比べたら、えちすることなんて人生の通過点にもならないですよ。だいたい、わたしとまささん、これから五十年経たら、えちしようなんて思わないです。そうじゃないですか?」


「お……おう」


「そもそもですね、日本人にぽんじん、えち好きなくせに、えちまでの考え方重すぎです。そもそもえちなんて、ちゅーやぎゅーと変わんないですて。コミュニケーションの一種です。違うのは、しかりと、『このひとなら』て相手とすることてだけです。日本にぽんではどうか知らないですけど、韓国では夫婦が別れる一番の理由は男の暴力で、二番目がセクスレスです。どちも、男の人の愛情が足りないのが理由です。

 わたし思うんですけど、日本にぽんの男のひと、えちに幻想持ちすぎです! えちて、愛情確認の共同作業です! 愛情あるえちの嫌いな女の人て、わたし見たことないですよ! わたしも、惚れたひとからいぱいえちしてもらいたいです! 愛情表現してもらいたいです!

 だから、わたし回りくどいこと言わないです! まささん、わたしのこと嫌いですか? わたしのこと、えちしたくない女だと思てますか!? あーッ、もう! まどろこしいね! おにさん、生中追加ッッッ!!!」


「い、いや、その、なんというか……今回はそういうことじゃなくってですね……」


「まささんッ! あなたのそーいうの、『ゆーじゅーふだん』てゆーですよ! 男の人がそんなだから、日本人にぽんじんの男性、ケコンできないですよ! そんな男の人誘わないから、日本にぽんの女の人、ケコンできないですよ! わかてますか!? 男の人がえちしたいのと同じように、女の人もえちしたいんですよ! そこのとこわかてないから、日本も韓国も、子供全然増えないですよ! しょーしかもんだいなんですよ! まささん、そのことわかてますか!? 冷えたビールおいしーですねッ!(ぐびぐび)」


「(心の声:せ、正論だ! 正論に聞こえてしまう!)」


酔っ払いの熱弁に、思わず圧倒されるまささんなのでありました。

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