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「まささんねねさん、お寿司を食べる」の巻

(ねねさんを連れたまささんは、明るいうちから廻るお寿司屋さんを訪れたのでした)


「さすがにこの時間だとがらがらだな」


「ボックス席行きましょ、ボックス席」


向かいあって席に着いたまささんねねさんのふたりは、早速コンベアに手を伸ばします。


「あなご~」


「いわし、美味いっす!」


「たまご~」


「かわはぎ、オススメっす!」


「サーモン~」


「バイ貝、イケるっす!」


まささんの地元では廻るお寿司でも他県の廻らないお寿司に対抗できると評判です。特に冬のお魚、ぶりとかかわはぎとかは絶品ものです。かにや貝類も人気の品。まささんたちのテーブルにも、みるみるうちに色とりどりのお皿が積み重なっていきます。


「あれ? ねねさん、あんまり魚は食べないのね。せっかくお寿司屋に来たのに」


「わたし、お寿司は食べるけど、生の魚はあんまり好きくないです。かにとか貝とか、たまに臭いのありますから。あ、でもあなごは大好きです! うなぎも大好きです! 脂っこくない魚も大好きです! さきまささん食べてたいわしとかあじとか、とても美味しいですね! でもぶりは脂っこくて駄目です」


「あら、そう(心の声:じゃあ、なんで寿司屋に来たんだろ? 別にほかのところでも問題な……)って、ねねさん、その状況はいったい何?」


「え? なんですか?」


まささんの指さした先では、真ん中で半分こにされたお寿司のシャリが、うずたかく山を成してました。


口をあんぐり開けるまささんに、ねねさんは屈託のない笑顔で応えます。


「わたし、今日あんまりお腹すいてないんで(←それはきっと二日酔いのせいだ!:まささん感想)、ご飯の量半分にしてみました」


「……」


「もたいない思たら、まささんこれ食べてください」


「……」


結局、ネタの乗ってないハーフのシャリで、無駄にお腹を膨らますことになったまささんなのでありました。

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