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「ねねさん、爆弾発言する」の巻

(「ぴぴっときた」発言に戸惑うまささんを、ねねさんはなおも畳み掛けるのでした)


「お店でまささん見た時ね、ぴぴっときたの。そしたらまささん声かけてくれて、一緒にご飯も誘ってくれた。これは受けなきゃダメでしょて、その時に思たの」


「それだけ?(心の声:そもそも誘ったのは俺じゃないんだけど……)」


「それだけ。何か変?」


「変。こう言っちゃ悪いけど、とっても変。初対面の男と飯食いに行くの、危ないことだって思わなかった?」


「別に? まささん、危ないひとに見えなかたから」


「(心の声:要するに男扱いされてないってことか?)それは……光栄に思うべきなのかな?」


「光栄に思て。わたし、人を見る目に自信ある。まささん、ちゃんと約束守るひと。約束守るひとて、とても大事な存在だと、わたし思うよ」


「……ってさァ、約束守るのって、ひととしてあたりまえのことじゃない?」


「あたりまえじゃないよー。ちゃんと信じられる男のひとて、滅多にいないよ。まささん、もっと自信持っていいよー」


「(心の声:褒め殺しだ。これは褒め殺しだ……ううッ……周囲の視線がとっても痛い……)しかし、不肖ワタクシ、キモメンであります!(←自虐乙) ねねさんはさ、こんなオッサンでホントによかったの? ボクは別に断ってくれてもよかったんだけど。もしかして無理させてない?」


「キモメンて何?」


「平たく言えば、格好良くない男って意味」


「格好いい男のひと、浮気するから絶対駄目!」


「(心の声:それは偏見だーッ! てゆーか、俺がキモメンってとこは否定してくれないのね……orz)」


「格好悪くても、わたしだけ見てくれる男のひとじゃないとヤ! おにさん、生中追加! まささんもそう思うでしょ?」


「まあ気持ちはわかる。男としては、そう言ってくれる女性のほうに魅力を感じるね」


「でしょー」


「でも昨今の日本女性には、浮気しようが二股三股しようが、相手がイケメンか金持ちだったら万事OKみたいな風潮があったりするわけで(心の声:結婚は「妥協」不倫は「純愛」みたいなドラマが高視聴率あげる時代だしなァ……言いすぎじゃないよな)」


「イケメンて何?」


「格好いい男のことでござる」


「ありえなーい! そんなのおかしー!」


「おかしーとはボクも思うけどね、現実なんで仕方がないです(心の声:もちろん、非モテ中年のひがみです。まともに受け取らないでちょうだいね)」


「ということは、まささんみたいな男のひとが、日本人いぱい余ってるってことですか?」


「ことですねェ。ボクもそのひとりだけど、ケッコンできない男って、この国じゃあもうかなりの割合にあるそうだよ。確か、生涯未婚率が三割越えたとかなんとか──」


「まささんッ!(と言いながら、ドカッとジョッキをカウンターに置く)」


「はいッ!?(心の声:どーした突然!)」


「まささんのおさん、まささんが韓国人のお嫁さん連れて帰ったらどーすると思いますかッ!?」


「は……はいィィィッ!!!?」

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