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プロローグ
思いついたまま、思わず書いてしまいました…!
最初のは短いです。
その少女は、俺の平和で平凡で、そして退屈な日常に突如現れた。
光に煌めく金の髪、深い湖の底を思わせる濃青色の瞳。ともすれば妖精だとか天使だとか、そんなものを連想してしまいそうになる美しい幼い女の子。
その子はトテトテと拙く、けれど確かに俺の元にやってきて、そして、その淡い色の唇を開いた。
お、と小さく、鈴のような声が出る。俺は、そしておそらく周りの誰もがその子が何を言い出すのかと、耳を澄ましたことだろう。
皆が彼女に注目する中、言葉は紡がれた。
「お会いしとうございました我が王よぉおおおおおおおお!」
「はぁあああああ!?」
この日、間違いなくこの日。
俺の人生は、大きく変わったのだ。
——そして、その日から早一ヶ月。
俺は何の因果か、その自称騎士と旅をしているのだが——
「あなたは、あれよな」
「うん?」
「顔貌も特別悪くはないし、上背もあるのに……」
「何と言うか、みすぼらしいな!」
「お前遠慮なくなり過ぎじゃね!?」
……今やこんな有様である。