プロローグ
十六魔将軍がこの地を訪れ滅ぼすまでに、
あまり時間はかからなかった。
この地【ラストグラウンド】を、覆っていた結界は
ことごとく破られ、結界の源である結界水晶は
十六魔将軍の手で粉々に砕かれてしまった。
魔将軍は、いまだかつて感じたことのない圧倒的優越感に浸りながらも、
着々とこの世界を滅ぼしていった。
ラストグラウンドの人々は、絶望的なこの状況に対し
何ともいえない恐怖とまだ誰かが助けてくれるという希望の
板ばさみにあっていた。
そしてその数多くの人が自ら命を絶った。
そんな中、一向に十六魔将軍に対抗しようとした都市があった。
【帝都レインナード】
レインナードには昔、黒き魔術士【アヴェルデ】がかけた、
特殊な結界が張られており、魔将軍の手によって破壊されかけたが、
かろうじて生き残ることができた・・・・・・。
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~帝都レインナード 指揮官室にて~
「ディセント。ちょっと来てください」
長銀髪の眼鏡をかけた男が、本のページをめくりながら
ディセントと呼ばれた男に手招きする。
この男の名は、騎士団【ウラガーン・ナイツ】の指揮官を務めるセグレート。
周りからはセグなどと短縮されて呼ばれている。
「なんだ、セグ。また俺に頼み事か?コーヒーなら自分で入れろ」
「冷たいですね。まぁ、コーヒーではないのでいいんですけども。
そんなことより早く来てください」
ディセントは、素早くセグの元に駆け寄った。
「・・・・・・・・・・・・・・」
そしてディセントは言葉をなくした・・・・・・。
厨二病をフル展開して書きました。
よかったら楽しんでいってください。