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dark.dark  作者: 相原ミヤ
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ライト博士(9)

 リークはエイジと一緒に眠り続けていた。エイジにこれ以上一緒に行くことを求めるのは無謀なことのように思えた。アサヒはライト博士の作ったスープを飲みながらリークとエイジを見つめていた。

「少し休んだら、すぐに出発するの。カシ、あなたはエイジと一緒にここに残りなさい」アサヒはカシに言った。

――おいおい、エイジを残していくのかよ!

ボルトが不満を言ったが、アサヒは無言で制した。

「リークは日に日に弱っている。それに、行くなら早い方がいい。それに、エイジは命を失ってはいけない存在。あまり、無理をさせたなくないわ。カシも残るの。言っていることの意味、分かるでしょ。ここからは、今以上に危険な場所に行くから」

すると、ライト博士がゆっくりと口を開いた。

「と言うことは、今回も俺は留守番だね。いいよ、今回も待っている。先代のライトとも約束したからね」

ヒナタはライト博士とアサヒを見比べた。

「ヒナタちゃん、カシ。人にはね、堪える勇気も必要なんだよ。未来を繋ぐために、待つ力も必要なんだ。俺は七年前、先代のライトからこの名を引き継いだ。先代、俺の義父なんだけど、彼はアキラたちと一緒に行く事を望み、俺に全てを託して暗闇の中に消えていったから。父が暗闇の中に消えていくのを見たときは、辛かったな。それでも、俺はここに残った。ライトの名を残し、研究を続ける必要があるからね。ボルトも分からなくちゃいけない。それはエイジ君も同じ。彼は自分の命を軽いものだと考えているけれど、彼の命は人を導くために必要な命。生まれた立場だけじゃない。その人柄が必要なんだ。カシに必要なのは、身を引く勇気。君がこれ以上一緒にいても、二人の足を引っ張るだけ」

ライト博士は立ち上がった。

「バイクの充電をしておくよ。バッテリーも新型にしておこう。他に、必要な物は?」

アサヒが首を横に振ると、ライト博士は笑った。

「そっか、準備が出来るまでゆっくりしていってね」

ライト博士は足をすりながら歩き外へと出て行った。


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