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dark.dark  作者: 相原ミヤ
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闇に潜む敵(1)

 リークとアサヒと一緒でない旅は、想像以上に過酷であった。ボルトはナビゲーションシステムと、周囲の探索を常に行っていたが、闇の世界の生き物たちは幾度と無くヒナタたちを襲ってきた。闇の世界の生き物がヒナタたちを襲うたび、ヒナタは長銃を構えた。盗賊たちの村から出立した最初の夜、ヒナタたちは眠れぬ夜を過ごした。ボルトが辺りを、昼夜を問わず辺りを監視し、夜に闇の世界の生き物が接近するたびヒナタを起こした。その都度、ヒナタたちは飛び起き、銃を出すのだ。片腕に深い傷を負っても、エイジの強さは変わらない。アサヒのように器用でないが、エイジもヒナタのように銃や刀を構えた。盗賊たちの村を出立してからカシは突然大人びて、一人で何でもするようになった。大声で歌って、ヒナタたちを困らせることも無かった。

「オイラ、一人でちゃんと出来ているよ。だから、オイラを残していかないでおくれよ」

日に何度か、カシが不安そうにヒナタとエイジに言った。一人、残されることの不安をヒナタは知っている。七年前、アキラとアサヒが二人だけで旅立った後の孤独を、ヒナタは知っている。だからこそ、カシを愛おしいと思うのだ。

 電力不足、食料の不足が問題となった。盗賊たちは精一杯の物資をヒナタたちに提供してくれたが、それは十分なものでない。どの町が信頼できて、どの町が危険なのか。誰が信頼できて、誰はタギと繋がっているのか。ヒナタたちは何も分からないから、迂闊に人と接触できずにいた。それが、一層旅を過酷なものにしていた。すぐにヒナタたちは現実を突きつけられたのだ。朝となっても、日は昇らない。簡素な朝食をとっても、突きつけられるのは、問題が山積みの現実。一つ、エイジが咳きをした。それは、嫌な咳きであった。ヒナタは片腕に深い傷を負ったエイジの代わりにハンドルを握り続けた。目の前にあるメーターには車の残りのバッテリーが表示される。電力は、ボルトに優先して送った。リークとアサヒが居ない今、頼れるのはボルトだけだから。辺りを警戒しながら先へ進んでいると、ボルトが声をあげた。


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