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危険なナンパ

海へと向かう彼女の様子を俺はまだ伺う。

いつの間にか彼女の友人はいなくなっていた。

もうすでに夕日は海に4分の1沈みかかった頃、とてもじゃないが未だに話しかけるタイミングがない。何かを必死で追いかけているみたいだ。

さすがにじれったくなった。

俺は早歩きで彼女に近づいた。


「ねぇ、君ー・・・って、アレ?」


・・・彼女の姿が無かった。

馬鹿な!俺はさっきからずっと!・・・

・・・・・・

待てよ俺、冷静になれ

ひょっとしたらもう帰っちゃってるかも知れないじゃないか。

(何だよ、ハハ・・・んじゃ俺も帰ろーっと)

スマン、岡田・・・彼女は知らぬ間に消えていた。

俺は更衣室に戻り、ひとまず彼女を確認しようと早めに着替えビーチ入り口で待っていた。

(何してんだよあの子・・・)

3分くらい待って何かが脳裏をかすった。


(まさか!)


ふと思い立った俺は私服のまま海に向かって走り、飛び込んだ。

(な、何だこの勢いのある潮の流れは!)

やばい、早く探し出さねぇと・・・


(何処だ!何処にいる!?)


奥の方へ潜り、水深5m辺り。

(くっそ!目が痛くて確認できない・・本当にあの子は海にいるのか!?)

いや、ダメだ。きっといる!

目をこすり、再び海に潜る。

 

(何だ・・?何かがボヤけて・・・)

その何かに向かって泳ぐ。

苦しそうにジタバタしている。

(あの子だ!!)

足が岩に引っかかっている彼女、岩をどかしてやらねぇと・・・

両手で岩をしっかり掴み、どかそうとする。

(お、重い・・)

やばい、息が・・・

はやく、はやくどかさねぇと!!

(どっけぇぇぇ)

徐々に動く岩。力強くどかしていく。

(今だ!)

彼女を掴んで水面へと泳ぐ。

「ハァ・・・・ハァ・・・

お、おい・・大丈夫か?」

彼女に尋ねたが気を失っている。

「くそ、無事でいてくれよ!」

目と体が痛い。

浜辺まで結構距離がある・・少しでも気を抜いたらソコで終わりだ。

必死に前へ前へと進んでいく。


(もうちょっと・・・もうちょっとだ)


・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

彼女を探しに行って1時間以上経った。

辺りは真っ暗だ。

何とか助かった俺と彼女。

どうやら彼女は寝ているようなので、目が覚めるまで俺は眠ることにした・・・



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